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このままでは北も南も中国の属国だ

「北の自壊」に公然と備え始めた韓国

2014年1月30日(木)

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 韓国で北朝鮮の吸収合併論が叫ばれ始めた。核兵器を手にした激情的な3代目の登場で、体制崩壊の現実味が増したからだ。「下手すれば、南北ともに中国の属国になる」と訴える新聞も出てきた。

「統一」は「吸収」

 韓国の2014年は「統一」で明けた。まず、最大手で保守系紙の朝鮮日報が元旦号で「南北7500万人の『統一の夢』を探しに出よう」と宣言。1面と3、4面を「統一が未来だ」というカットの企画記事で埋め尽くした。

 同紙は1月8日付まで連日1面トップを統一関連記事で飾った。その後も「統一が未来だ」というカットを使って、関連記事を載せ続けている。さらに10もの研究機関と統一問題を研究するうえ、シンポジウムも開催する。まさに社をあげての総力キャンペーンだ。

 1月6日には朴槿恵大統領が新年の記者会見で「統一」を「経済活性化」と並ぶ2大課題としてとりあげた。これを機に、朝鮮日報以外のメディアも「統一」に焦点を当てた。保守の政治家や活動家は1月23日に「自由統一フォーラム」という運動団体を立ち上げた。

 大統領も保守メディアも「北朝鮮を吸収して統一しよう」とは言っていない。北を刺激することを避けるためだろう。しかし保守が「統一」と言えば「吸収統一」に決まっている。韓国人ならすぐ分かることだ。

張成沢処刑が引き金に

 「統一」は韓国社会の古典的テーマだ。なぜ今、突然に語られ始めたのだろうか。引き金は2つある。まず、金正恩第1書記の義理の叔父で、ナンバー2とされた張成沢・国防委員会副委員長の処刑(2013年12月12日)だ。

 金日成に始まる“金王朝”で、王族たちは権力闘争を繰り広げてきた。しかし血縁関係はないとはいえ、王様と極めて近い親戚が死刑になったのは初めてだ。

北と軍事的に対峙する韓国では「凶暴で、何をするか分からない指導者」に対する恐怖感が一気に高まった。

 米太平洋軍のロックリア司令官も1月23日、国防総省での会見で金正恩に関し以下のように述べている(注1)

・彼が常に理性的に意思決定するか疑問である。若い指導者(金正恩)をどう見るかは、私にとってとても難しいことだ。

(注1)Military.com NEWSのこの記事で読める(英語)。

まるで中国という蟻地獄に落ちたかのように、
その引力圏に引き込まれていく韓国。
北の核威嚇で加速する韓国の「従中」は、
日米との同盟に引き返せないところまで来てしまった。
日本は、米国はどう動くのか。


第1弾『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』に
続編が登場。最新の情報が満載です。

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「このままでは北も南も中国の属国だ」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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