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このままでは北も南も中国の属国だ

「北の自壊」に公然と備え始めた韓国

2014年1月30日(木)

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 処刑の背景には経済難があった。朝鮮中央通信は死刑判決を報じた記事(12月13日)の中で、それを堂々と認めたうえ、すべてを張成沢の責任とした。以下である。

・経済実態と人民生活に破局が広がっているにもかかわらず、現政権が何の対策も立てられないでいるという不満を軍隊と人民が抱くよう、張成沢の奴は仕向けた。

仁川空港への奇襲作戦

 軍が握っていた中国との貿易の利権を、金正日政権末期に張成沢が相次いで奪ったことが判明している。処刑は乏しくなる外貨の奪い合いの結果でもある。

 北には経済改革への動きも見られない。経済難という内部抗争の火種は増すばかりだ。経験の乏しい指導者がそれを抑えるために「外」に向かうと周辺国が恐れるのは当然だ。

 「2月末からの米韓合同軍事演習を理由に、北朝鮮が韓国に対し何らかの軍事挑発をする可能性がある」との見方を、韓国軍が2013年末に明かした(「北も南も二股外交」参照)。

 実際に2014年に入ると、北朝鮮は金正恩の直接指導の下、軍事訓練を開始した。特殊部隊で仁川国際空港を奇襲、制圧する作戦の訓練と韓国軍は分析している。

 もう1つの引き金は核兵器の実用化だ。2013年2月12日に北朝鮮は3回目の核実験を実施した。完全な成功ではなかったものの、それなりの核爆発は起こったと見なされている。

核を手にした危ない指導者

 当然、今も北朝鮮は核兵器の改良と、ミサイルに搭載するための小型化を進めているだろう。核を実戦配備する可能性が日増しに高まっている。

 朴槿恵大統領が新年の会見で「統一の時代を準備する核心的な障壁は北の核問題だ。統一を妨げるだけではなく、世界平和も脅かす北の核開発は決して放置できない」と言い切ったのも、それが理由だろう。ロックリア司令官も以下のように語っている(注2)

・予想不可能な若い指導者の下での核とミサイル開発は、北朝鮮を潜在的に大変な脅威な地域にしている。

・我々は北朝鮮の完全な非核化を要求せねばならない。それ(北の非核化)は韓国や米国だけではなく、この地域の全ての人々にとって利益だ。世界の人々にとっても最高の利益なのだ。

(注2)米国防総省のサイトのここで読める(英語)。

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「このままでは北も南も中国の属国だ」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト