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アナログとデジタル、現実とヴァーチャルをつなぐ

MITメディアラボ副所長・石井裕さん(2)

2014年2月7日(金)

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川島:石井裕先生がMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで生み出したものに、「タンジブル・ビット」があります。かたちのない情報を実体のあるものにして、人間とコンピュータの距離を縮める。それが「タンジブル・ビット」であり、アートやコミュニケーションの世界に新しい表現を手渡した――とお訊きしたのですが、すみません、まずはこちらがどんなものか、説明していただけますか? 

ヒントは「そろばん」

石井:コンピュータ世界の情報表現は、ディスプレイの中のピクセルです。つまり「インタンジブル=実体がない」。そのため、ディスプレイの外側に物理的なリモートコントローラとしてのマウスやキーボードを用意しないと、コンピュータの表現を操作することはできません。

石井 裕(いしい ひろし)
マサチューセッツ工科大学メディアラボ副所長。1956年生まれ。80年、北海道大学大学院情報工学専攻修士課程修了後、電電公社(現NTT)に入社。西ドイツ(当時)のGMD研究所客員研究員、NTTヒューマンインターフェース研究所、トロント大学客員助教授、マサチューセッツ工科大学教授を歴任し、2008年から現職(撮影:鈴木愛子)

川島:ええ。

石井:でも、これだけコンピュータが発達したんです。リアルなものと同じように、マウスやキーボードを介さずに、直接手を使って「タンジブル=実体のあるもの」として操作できるようになったほうが絶対いいぞ、そう思ったのが発端です。そこでね、ヒントになったのが「そろばん」です。

川島:そろばん?

石井:そろばんは、10進数というバーチャルな情報を「そろばん」という具体的な道具でメカニカルに表現している。入力・演算・出力のすべてが目に見えて実感できますよね。いわば四則計算というバーチャルなものを、手で触って実感できる。これって、まさにタンジブルなインターフェースを持っているメディアと言えませんか?

川島:たしかにそうです。考えてもみたことがありませんでした。

石井:だったら、コンピュータの世界でも、そろばんのようなことができないだろうか? それが「タンジブル・ビット」のテーマです。

川島:実際の作品でいうと、ガラスの瓶の蓋を開けると音楽が聞こえてくる「ミュージック・ボトル」や、砂箱の中に作られた三次元のかたちをコンピュータが読み取って、等高線や風向きなどを描き出す「サンドスケープ」などの作品が、タンジブル・ビットを具現化したもの、ですね。

石井:ええ。「ミュージック・ボトル」はおっしゃるように、瓶の蓋を開けると音楽が流れる、閉じると音楽が止まるものです。こちらのムービーを見てください。

川島:(映像を見た後で)うわあ、私もさわってみたいなあ。

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「アナログとデジタル、現実とヴァーチャルをつなぐ」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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