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「出杭力」「道程力」「造山力」

MITメディアラボ副所長・石井裕さん(4)

2014年2月21日(金)

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挑むことは最高の贅沢だ

川島:石井さんは、スーパーフラットな世界の中で、突出した才能を花開かせました。傍から見ていて、そう感じている人、石井さんの周りにたくさんいますか?

石井:僕は日々思いついたことをTwitterでメモのように書いて公開しています。最近のツイートで、競争について触れたものがあります。「100メートルトラックを人より速く走ること、それは真の競争ではない」。この言葉は、僕をMITメディアラボに呼んでくれた、当事の所長のニコラス・ネグロポンテの言葉に触発されたものです。

 「これまでと同じ研究は続けるな。人生は短い。新しい物事に挑むことは最高の贅沢だ」

川島:「挑むことが最高の贅沢だ」。思いきった言葉ですね。

石井:定められたトラックも何もない、原野を独り切り拓きながら、孤独に耐えて走る。それが本当の競争です。そこには観客も審判もストップウォッチもない。すでに存在しているトラックのコースを速く走ることが競争ではない。まったく新しい道を作ることそのものが真の競争だというのです。

川島:苛烈な言葉だけど、一方でなかなか詩的な言葉でもありますね。

石井:僕も、魅力的な発想だなあと密かに思っていたのです(笑)。ところがある日、高村光太郎を読んでいだら、「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」と言っていて、僕よりもネグロポンテよりも、はるかに短く、はるかに訴求力のある言葉で同じことを表現しているのに気づきました。高村光太郎、すごいです(笑)。

川島:お話をうかがっていると、石井先生もちょっと詩人みたいな言葉の使い方、選び方をされています。その石井先生、造語の天才でもありますが、優秀な人間に成長するには「出杭力」「道程力」「造山力」が大事とおっしゃっていますね。

石井:僕のゼミに入るのは競争率が100倍以上。選ばれた人に向けて、強烈な技術力と芸術的なデザイン力、そしてコミュニケーション力を教える。それが僕のミッションです。そのとき学生に話すのがこの3つです。

川島:それぞれについて、説明していただけますか。

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「「出杭力」「道程力」「造山力」」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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