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経営コンサルタントから35歳で小学校の校長に転身

幾多のハードルを乗り越え教育者として走り続ける

2014年2月6日(木)

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筆者:今日ご紹介するのは、小学校の校長先生、マルグリット・グバイさん(Marguerite GBAHI)(36歳)。35歳のときに校長になったの。

編集者S:えーっ、35歳で校長ですか!? 私と同じ年ですよ!しかも女性ですよね。校長先生っていうと、私の中では、年配で、男性で、好々爺で!?みたいなイメージです。偏見かもしれないけれど。

筆者:確かに、一般的にはそういうイメージよね。ただ、日本でも、特に小学校では女性の校長先生は増えてきているし、学校は女性にとって働きやすい職場よね。基本的に男女平等が徹底しているし、産休・育休もきちんととれる。ここ数年、私が講師を勤めている高校では、育休をとる男性も出てきているわよ。

編集者S:まあ、頼もしい! でも、いくら男女平等の職場といっても、35歳で校長というのは若すぎませんか? 一般の先生より年下になることの方が多いでしょう。フランスでは、若くても校長になれるんですね。

筆者:一定の勤続年数(5年間の教員経験)を満たし、試験に合格すれば、年齢に関係なくなれるそうよ。

編集者S:でも、どうしてそんな早くから校長になろうなんて思ったのかしら。

筆者:それは、彼女の経歴と関係があるかもしれないわ。彼女の最初の仕事は、経営コンサルタントだったのよ。

マルグリット・グバイさん(35歳)。経営コンサルタント出身で、今は小学校の校長先生をしている


   ◇   

黒人でも女性でも、実力があれば差別されない

 マルグリット・グバイさんは、パリ18区生まれのフランス人。両親は旧フランス領西アフリカのコートジボワール出身で、彼女は移民2世である。小学校までをパリで過ごし、その後はパリ郊外に移住。高校卒業後はパリ12大学(UPECユペックと呼ばれている)で経済を専門に5年間学び、修士課程までおさめた。関心があったのは、社会学や社会保障と関連する分野だったという。

 「国民が健全な生活を送るには、どういう社会保障のシステムが一番いいのか。ということに非常に興味がありました」

 「スウェーデンやノルウェーなど、北欧の社会保障システムは非常に優れていることがわかりました。その他、ドイツをはじめとしたヨーロッパ各国、アメリカ、私のルーツであるアフリカなどについても調べましたが、アメリカは生活が困難な人たちに対して、社会保障のシステムが機能していません」

 「国民皆保険を目指すオバマケアについても反対意見が根強く、この先どうなるのかわかりませんよね。いろいろ調べていくうちに、北欧並みという訳にはいきませんが、フランスの社会保障制度は悪くないということがわかったんです」

 フランスは、年金支給開始時期が延長されるとなると、高校生までがデモ行進に参加する国である。自分たちの不利益に対して声を上げることを当然のことだと考えているが、大学での研究を通して、一般的に言われていることが必ずしも正しい情報だとは限らないことに、マルグリットさんは気づいたそうだ。

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「経営コンサルタントから35歳で小学校の校長に転身」の著者

増田 ユリヤ

増田 ユリヤ(ますだ・ゆりや)

ジャーナリスト

高校の日本史や世界史、現代社会の講師をしながら、NHKのリポーターを務める。日本と世界の教育現場の取材を重ねる。フランスの知人が増え、フランス女性の生き方を取材するようになった。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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