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大公開、中国大気汚染都市ランキング

マラソンを走って実感した黒い霧の実態

2014年2月3日(月)

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 中国は今、建国以来の岐路に立つ。経済成長をあまりに重視してきた結果、環境汚染が完全に限界を超えた。濃霧で数メートル先も見えない大気、汚染物質が垂れ流された河川、そして安全な食糧を生み出せない大地。中国の政府や市民も、汚染問題の克服に向けて動き出した。だが、それだけでは明らかに不十分だ。こうした中国の実態を、2月3日号の特集にまとめた。

 本コラムの第1回は、中国に住む人にとって大気汚染が毎日の生活を左右する脅威となっていることを、記者の実感を込めて綴る。また、特集の1ページ目に掲載した「中国汚染都市ワースト都市ランキング」の中身についても詳報する。

 「ぐぬぬ・・・」。昨年の12月1日。午前4時に起きた私は、スマートフォンの画面を見て思わずうめき声を上げた。

 大気汚染の状況を知らせるアプリには「重度汚染(Very Unhealthy)」と表示されていたのだ。私はこの日上海で開催される「上海国際マラソン」にエントリーしていたのだが、この日の上海の大気は42.195kmを走るにはあまりに過酷な状況だった。

2013年12月1日の上海の大気状況。前日まで比較的清浄だった空気は上海国際マラソンの当日、急速に悪化した

 中国では今や、朝起きると天気予報と共に大気汚染のチェックが欠かせない。スマホ向けに多数のアプリが用意されており、都市ごとに大気の質を示すAQI(大気質指数)が表示される。

外灘から眺めた浦東の高層ビル群。これはレース前日の11月30日の午前7時頃にスタート地点で撮影したもの。AQIが「優」の日(詳細は後述)であれば、このようにクッキリと摩天楼を眺めることができる
同じ構図で撮影した空気の悪い日の浦東。AQIが重度汚染以上になると向こう岸の高層ビル群が霞んでよく見えない(2013年12月26日撮影、Guo qichang - Imaginchina)

 AQIは大気汚染の程度を0から500までの数値で指標化してある。二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、粒子状物質(PM10)、微小粒子状物質(PM2.5)など主要な汚染物質ごとにそれぞれAQIを算出し、最も大きな数値をその測定地点のAQIとして表示する。PM2.5は日本でもすっかりお馴染みとなったが、大気を汚染する物質は様々なので、それらを総合的に評価した「ものさし」がAQIと考えればいいだろう。

 AQIは一般の人にも分かりやすいように、下の表のように汚染の段階別に色分けされている。また、その日の行動指針となる健康アドバイスも示されている。

中国のAQI(大気質指数)
中国のAQIは他の国の基準と異なる

 AQIが201~300の段階を重度汚染と定義しており、紫色が表示される。心臓や肺疾患の患者に加え老人や子供など高リスクな人に対しては「屋外活動を中止すべき」とし、健康な大人に対しても「屋外活動を控えるべき」と注意を喚起する。

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「大公開、中国大気汚染都市ランキング」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長