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環境市場の最新攻略法

技術プラスαがないと勝てない

2014年2月5日(水)

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食の安全に敏感になった中国の消費者に、四川想真企業の有機野菜は受け入れられた

 中国内陸のある農村地帯。幅2、3メートルほどの農業用水路沿いを歩いていると突然、赤茶色に染まった水が流れてきた。上流にある農家が、飼っていた豚をと殺した際の血を、排水としてそのまま垂れ流しているのだ。

 下水が整備されていないこのあたりでは、用水路は排水を垂れ流す「下水道」でもある。生活排水だけではない。水の少ない地域では工場排水を農業用に使う場合もあるという。作物に重金属などが含まれる事例がよく報じられる背景には、こうした実態がある。

 畑に入ると、植えられた野菜に白い粉がまぶされたように付着していた。農業関係者は、地面に放置されたビニールの空き袋を指差しながら、「これは大量に散布された農薬」と説明した。

 近年、中国の消費者の環境意識は急激に高まっている。契機となったのは大気汚染と有害食品の広がりだろう。2011年からの微粒子物質「PM2.5」を巡る騒動は消費者を震撼させた。食品への不安も計り知れない。汚染された土壌や水を使い、農薬を大量に散布した食品への恐怖から、野菜を洗剤で洗うなどの対策は珍しくない。

 消費者の変化は、新しい巨大マーケットを生みだしている。安全な食品を食べたいという消費者のニーズを捉えて急成長を遂げているのが、農薬や化学肥料を使わない有機食品を手掛ける四川想真企業だ。

「安全・安心で高くても売れる」 四川想真企業

 昨年12月、四川省成都にあるイトーヨーカドー。一階のイベントホールに50平方メートルの模擬畑が作られ、トラックに満載された50トン以上の土壌と根付き有機野菜が運び込まれた。植えられているのは、四川想真企業が育てたホウレンソウなどだ。

 「いつもの野菜と味や歯ごたえが違う」。試食コーナーで子供らの歓声が響く。そこには、20代から30代の、子連れの母親が目立った。価格は商品によって通常の2倍以上だが、子供の健康を守るためには高くても安全な食品を選びたいという人たちも多い。日によって売上高は1万元以上に達し、あっという間に商品がなくなってしまう。

 四川想真企業の従業員たちは、1日に何度も新たな野菜を持ち込んで模擬畑に植え続ける。「昼も夜もまったく休みがないけれど楽しい。他店からも引き合いが多い」と同社の海東博之董事長は言う。

 同社の有機農場は、成都郊外の10ヘクタールの土地にある。農薬を使わないため、虫を頻繁に人手で駆除するのが大変な作業だ。気を配っているのは、無農薬と有機肥料だけではない。

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「環境市場の最新攻略法」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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