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みんな一生懸命なのに、悪意なく足を引っ張り合ってしまう組織が抱えるジレンマ

  • 柴田 昌治=スコラ・コンサルト

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2014年2月10日(月)

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 本や雑誌、テレビで企業の成功物語が紹介されることはしばしばある。ただ、最近こうして取り上げられる会社の“性格”が変わってきていると感じる。売上高や営業利益の多さだけが評価の物差しではなくなってきている、ということだ。

 本当に素晴らしい会社かどうかは、ある時点での顧客満足度や従業員満足度が高いかどうかだけで決まるわけではない。抱えている問題の多さで決まるわけでもない。

 では、「いい会社」の決め手とは何なのだろうか(関連記事:風土改革の第一人者、柴田昌治氏と考える「いい会社」)。

 素晴らしい会社になることは難しいことだが、それを維持・発展させるのはもっと難しい。この維持・発展を可能にするキーワードが「職場の自己再生する力」であり、これこそがいい会社の決め手であると、私は考えている。

「コミットメント」では生み出せないもの

 組織というのは本来、その持てる力をフルに発揮できれば、常に自己再生できるだけの潜在力を秘めている。しかし多くの場合、組織の中に多様に働いている力がお互いに拮抗し合い、一人ひとりは一生懸命に努力しているにもかかわらず、結局はお互いが足を引っ張り合うという結果をもたらしている。このことが組織の自己再生する力を失わせてしまっているのである。

 何か絶対的な「悪」があるからうまくいかないというのなら分かりやすいのだが、そうではない。みんなが一生懸命に努力しているのに、お互いの努力が重なり合わないため、結果としてお互いがお互いに足の引っ張り合いをすることになってしまっている、という現実が問題なのだ。

 確かにみんな一生懸命に仕事をしている。ただ、よく観察してみると、一人ひとりがバラバラに、そして一生懸命に努力している、というのが、この種の仕事の進め方に一番よく当てはまる表現だ。

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