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「日本は冷たくなった」と怒る韓国人

手詰まりの朴槿恵外交を木村幹教授と読む(1)

2014年2月12日(水)

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木村幹(きむら・かん)
神戸大学大学院・国際協力研究科教授、法学博士(京都大学)。1966年大阪府生まれ、京都大学大学院法学研究科博士前期課程修了。専攻は比較政治学、朝鮮半島地域研究。政治的指導者の人物像や時代状況から韓国という国と韓国人を読み解いて見せる。受賞作は『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(ミネルヴァ書房、第13回アジア・太平洋賞特別賞受賞)と『韓国における「権威主義的」体制の成立』(同、第25回サントリー学芸賞受賞)。一般向け書籍に『朝鮮半島をどう見るか』(集英社新書)、『韓国現代史』(中公新書)がある。ホームページはこちら。最近の注目論文は「日韓関係修復が難しい本当の理由」(Nippn.com 2013年12月20日)。(撮影:佐藤久)

 こうして韓国が日米との距離をうまくとれないでいる間に、中国が防空識別圏の設定を宣言するに至りました(11月23日)。中国との関係は極めて良好と信じていた韓国にとって、これは衝撃でした。

 事前通告がなかったのみならず、中国はあたかも韓国を試すかのように韓国の識別圏の一部にかぶせてきたからです。また、韓国の識別圏には入っていなかったのですが、韓国が管轄権を主張してきた離於島という暗礁の上空も、中国は自分の識別圏に含めました(「読み違えた中国、その中国に傾く韓国」参照)。

反日に飽きてきた韓国

 米中双方との強固な友好関係こそが朴槿恵外交の基軸です。しかしいずれも揺れ始めたので、韓国は戦略の修正を余儀なくされたのです。

2013年末の安倍首相の靖国訪問で、日本との関係改善の試みにブレーキはかからないのですか?

木村:多くの日本人の予想を裏切って、韓国側の改善への働きかけはまだ続いています。

なぜでしょう。韓国民はそれに反対しませんか。

鈴置:韓国人は「反日・卑日」に少々飽きていたのです。通常「反日」カードは、レームダックに陥った任期末期の政権がカンフル剤として使います。しかし、朴槿恵大統領の場合は政権出帆前から繰り出しました。「朴槿恵の反日」ももう1年たちます。その前の李明博政権末期から通算すると「反日」は1年半に及びます。

 さすがにこれだけ続けると、国民和合の強力なカードたる「反日」も賞味期限が切れ始めたのです。日本との関係改善に対し、国民からさほど反対は出ないと韓国政府は読んでいるのでしょう。

首脳会談は必要と考える韓国人

木村:「飽きた」というのは、ぴったりの表現かもしれません。韓国の世論調査にもそれが表れています。例えば2013年12月中旬に日韓両国でアンケートし、ソウル新聞が1月6日に掲載したものです(グラフ参照)。

注)調査期間は韓国が2013年12月17~19日、日本が同18~20日(出所=ソウル新聞2014年1月6日付)

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「「日本は冷たくなった」と怒る韓国人」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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