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湾岸を変貌させる2つの新路線

BRTと地下鉄8号線にかかる期待

2014年2月12日(水)

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 戦後間もなく都市計画決定された環状2号線計画のうち、未完だった通称「マッカーサー道路」が実現することで、湾岸地域の自動車の便が大きく向上する──。前回の記事でそこまで書いた。

 しかし、湾岸に暮らす人がすべて通勤や買い物に自家用車を使うわけではない。マンションを開発する事業者にとっても、単に環状2号線が開通するというだけでは、住宅地としてなじみの薄い埋め立て地を買う気にはならない。

 日経BPムック「東京大改造マップ2020」(以下、ムックと略す)の頻出キーワードを解説するこのコラム。今回は第2位の「BRT・LRT」と第3位「地下鉄8号線(有楽町線延伸)」を併せて解説する。どちらも湾岸地域の住宅地化を後押しするインフラとして大きな期待が寄せられているからだ。

ムックの「変わるマンション選び」に掲載した湾岸マップの一部。この記事は、湾岸に計画中のマンションとBRT、地下鉄8号線など新交通網の関係について消費者目線で説明している(イラスト:荒木優花)

 まず「BRT」とは何か。BRTは「Bus Rapid Transit」の略で、日本語では一般に「バス高速輸送システム」と訳されている。

バスでも高速・定時走行が可能

 この言葉を日本で耳にするようになったのは、ここ4~5年のこと。先駆例の1つが茨城空港のBRTだ。2010年8月の開通時、建設総合サイト・ケンプラッツでは、こうリポートしている。

 「廃線となった旧鹿島鉄道の線路跡を市道として整備したバス専用道が、2010年8月30日に開通した。茨城県石岡市と小美玉市が道路を整備して、関鉄グリーンバス(石岡市)が専用道を使うバス高速輸送システム(BRT)を運行する。公設民営方式のBRTは全国初だ。

廃線跡を整備した専用道を走るBRT(写真:茨城県)

コメント3件コメント/レビュー

『他の交通機関と比べてLRTはバリアフリー(比較優位で少という意味)とは思いますが、3ページ下写真で判るように、現状は電線を無くす手法がありません』これは厳密には正しくありません。ILT(誘導給電方式)といって、地中にコイルを埋め込んで電磁誘導で給電する方式が既に海外で実用化されています。海外の実用化事例は電気バスへの給電ですが、無論LRTへも応用できます。(2014/02/12)

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「湾岸を変貌させる2つの新路線」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

『他の交通機関と比べてLRTはバリアフリー(比較優位で少という意味)とは思いますが、3ページ下写真で判るように、現状は電線を無くす手法がありません』これは厳密には正しくありません。ILT(誘導給電方式)といって、地中にコイルを埋め込んで電磁誘導で給電する方式が既に海外で実用化されています。海外の実用化事例は電気バスへの給電ですが、無論LRTへも応用できます。(2014/02/12)

地下鉄の延伸計画があることは他記事で知りました。ただ、他記事は全部「オリンピックまでに開業」という論調でしたので、『できるわけなかろう』と見ていました。本記事では2025年開業ですから、それなら可能と思います。経験的に、全ての用地問題が解決した後で、開業は早くても3年後です。恐らく用地完了後4年かかると見ていますので、2020年開業なら「今すぐ土地収用手続」を始める必要があります。それでも間に合うかどうかは、現地の知識が無いので自信がありません。もし新駅周辺歩道に光ケーブルが埋まっていれば移設工事だけで早くて半年はかかりますし、当然、開削工事は移設完了後から準備することになります。●他の交通機関と比べてLRTはバリアフリー(比較優位で少という意味)とは思いますが、3ページ下写真で判るように、現状は電線を無くす手法がありません(解決策は、高性能蓄電池の開発待ちです。)。この電線は、消防の妨げになるということで地中化が促進されていることもおわかりと思います。移動手段のバリフリ化は、地域の防災悪化につながる可能性もあるということです。(2014/02/12)

東京は人口密度が高い。人が多くて土地が狭い。交通機関の設置には採算性と、投入できるリソース(土地も含む)が必要。人口密度が高いから収益は確保できる。リソース(土地)が希少だから投資が大きく採算性が問題になる。こういう事でしょうか?地方から見たら、間違いなく需要はあるのにやるやらないの検討などする必要なんてあるのかと言う感じです。全部すぐやったらいいじゃんて思います。必要な交通手段が設置できる見込みの立たない地方からしたら、どうでもいい話題に聞こえました。(2014/02/12)

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日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授