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ただただ製造業復活を期待するなら祈祷師を雇え

ワクワクドキドキがあるのか確かめろ

2014年2月19日(水)

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 今回は、製造業の新たな潮流である、インターネットマッチングと、オープン化を取り上げて紹介し、日本の製造業が参考にすべき点を考察する。

 企業のサプライチェーンは一朝一夕には構築できない。少なくともかつては、そう言われた。バイヤーがモノを買う、サプライヤーがモノを売る、そしてモノが運ばれる。こう書くと単純なようだが、たやすくない。

 どれくらい多くのサプライヤーを知っているか、そして顔が利くかは、バイヤーの腕そのものだった。どうサプライヤーを探して、どう評価して、どう関係を構築して、どう物流ルートを作り上げるか。それは企業が長年にわたってノウハウ化してきたものだった。

ノウハウがインターネットで駆逐される日

 これらノウハウは大手製造業者の優位性を担保するものだった。しかし、この優位性が低下する可能性がある。全世界に広がったインターネットとその情報網が、常識を変えつつあるからだ。これまで日本の大手製造業に代表されるサプライチェーンが、人と人、企業と企業のリアルな関係に立脚したものだとすれば、新たな動きはバーチャルの利点を徹底的に活用するものだ。

 例えば、代表的なものがMFG.COMだ。このサイトは、「Connecting Buyers & Suppliers (バイヤーとサプライヤーをつなぐ)」ことを目的としている。自社の仕様にマッチングできる製造業者を全世界から探すことができ、しかもお金はかからない。

 これまでB to C(個人顧客相手のビジネス)ではマッチングサイトは多かった。しかしB to B(法人顧客相手のビジネス)、しかも製造業、さらにカスタム品のマッチングサイトはさほど多くなかった。このサイトを使えば、バイヤーはパソコンの前に座っているだけで、瞬く間に世界中のサプライヤーからの引き合いを受け取る。

 これは紹介したMFG.COMだけではない。その他にも同種のサービスが拡大しつつある。これまで時間とコストをかけていた一連の作業が、大幅に軽減されようとしている。

 著者は電機メーカーと自動車メーカーで勤務した。その経験からするに、日本メーカーがこれらマッチングサイトでサプライヤーを探して、すぐさま注文を決めるケースは少ないだろう。独自の品質基準も捨てないだろうし、見知らぬサプライヤーに自社仕様図を提示しないだろうし、なによりも会ったことがないサプライヤーに注文するとは思えない。

 とはいえ日本の外では、このような潮流があると知ってソンはしないはずだ。それに、もしかすると数年後には、日本の製造業者もインターネットでサプライヤーを検索、そして発注までを完結させるかもしれない。企業が長年かけて培ってきたサプライチェーンは、インターネットによって駆逐される可能性すらある。

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「ただただ製造業復活を期待するなら祈祷師を雇え」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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