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ベンツやポルシェを売っ払い、社員と一緒に多店舗化に邁進

福岡県で居酒屋などを展開する「タケノ」の竹野 孔社長(前編)

2014年2月27日(木)

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福岡県のタケノが経営する居酒屋「竹乃屋」

 株式会社タケノ――全国的にはそれほど知名度の高い企業ではない。同社は、福岡市に本社を置き、居酒屋を中心に焼鳥、てんぷら、とんかつ、ビストロ、スイーツといった飲食店を福岡県内に限って多店舗展開している、福岡県ではちょっと知られた企業だ。

 店舗数は今でこそ31にまでなったが、実はタケノは創業期の一時期を除いて博多で1店舗だけで長く営業していた。その店舗が非常に繁盛していたため、当時はわざわざ多店舗展開しなくてもよいほどだった。

 飲食業界は多くが低価格路線で、激しい市場競争が各地で繰り広げられている。この飲食業界はその長時間労働や低賃金から、ブラック企業の代名詞と見られることがある。

 今では、賃上げに積極的に取り組んでいるタケノも、かつては従業員の働く環境や収入について考えることはまったくなかった。逆に、できるだけ早く技術を修得し、独立して自分の店を持つことが当たり前と考え、働きやすい職場環境作りを一切考慮していなかった。

 それが、1990年代後半に多店舗展開を開始したとたん、これがとんでもない間違いであることに気が付いた。そこから様々な試行錯誤を繰り返し、最終的に、「社員の給料を上げ、長時間労働を是正していく努力をし続けることが、企業としての成長につながる」と気付いたのだった。

 今回はタケノの竹野 孔社長に、創業から今に至る取り組みを聞いた。

◇     ◇     ◇

竹野:かつては、今では考えられないほどの贅沢をしていたんです。

 最初は調子に乗って店をいくつか出しました。お客さんがいる店はのれん分けして譲ったり、うまくいかないところは閉じたりして、すぐに焼鳥屋1店舗だけにしてそれを長く経営していたんです。その焼鳥屋は非常に繁盛し、月商が約2000万円もあって、何百万円もお金が毎月残ったんです。

 このとき、自分は30歳前後とまだ若かったんです。バブル経済が崩壊して既に何年も過ぎていたのですが、これだけの収入があるとお金の使い方が荒くなり、自宅の車庫にはベンツやポルシェ、ハーレーといった高級車がズラッと並んでいました。このような生活はそれなりに楽しいのですが、今にしてみれば当時の自分は本当に狂っていました。

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「ベンツやポルシェを売っ払い、社員と一緒に多店舗化に邁進」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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