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渋い交渉では意欲は引き出せない

ベア4000円で先手、関家一馬・ディスコ社長の狙い

2014年2月25日(火)

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政権の後押しもあり、労働組合から久しぶりのベースアップ(ベア)要求などが相次いでいる2014年春闘。ディスコは2013年末に、いち早くベアの実施を決めた。関家一馬社長にベア実施の狙いや、これまで取り組んできた社員のやる気を引き出す仕組み作りなどについて聞いた。

ベアの実施を決めた理由を教えてください。

関家:ディスコでは、デフレや円高が続く中で、毎年5%経費を削減するという目標を10年間連続で達成してきました。そのおかげで、ディスコは輸出企業にも関わらず、円高で厳しい中でも利益を出せてきました。ただこれまでは、円高がどこまで続くかわからないという恐怖もあり、なかなかベアという形で社員に報いることはできませんでした。

関家一馬・ディスコ社長はベアで社員のやる気を引き出したいと語る。(写真:丸毛透)

 たまりにたまった経費の削減効果が、足元の円安局面で収益という形になったので、何か報いなければいけないなということで、ベアを決めました。月額平均 4000円のアップという内容じゃ、従業員から見たらこれっぽっちという感じかもしれないですけれど、こっちも怖いですからね。円安が続くことを保証されているわけではないので。ただ、足元で収益出ている中で、全く還元しないと、さすがに従業員から見たら「あれだけ頑張ってまったく見返りなしですか」ということになります。

 来年や再来年も同じような業績が出せるか、わからない時代です。40~50年前までは勝ち組のビジネスモデルができると簡単には揺るがないので、ベアを実施していてもよかったんだと思うんです。

 でも、今は為替など様々な要因で業績が変わるので、本音を言えば、いい時に配分するような仕組みにしたいと思っています。ただ、従業員からすると、いい時にたくさん給与をもらえても、悪い時に絞られるのはきついんです。だからベースもあげてください、という言い分ももっともなので、そのバランスが重要です。

海外の正社員についてはどのように考えますか。国ごとに状況は異なりますよね。

関家:各国の人材吸収力で決めますので、相対的に競争力があれば何もしないし、他社よりも給料が安いといって転職する現地従業員が増えてくれば何かする。給与っていうのは、意欲を引き出すのに加えて、人材を獲得する力でもあります。その状況というのは国ごとに違いますので、横並びに考えること自体がとっても不思議。実際、ディスコでは日本でベアをやっていない時でもシンガポールでは賃金を改定してきました。

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「渋い交渉では意欲は引き出せない」の著者

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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