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「妻と家族のため」合理的にイクメンを選ぶフランス男性

妻のキャリアのためなら、家事も!子育ても!転職も!いとわない

2014年2月27日(木)

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編集者S:今日は、前回の続きでしたよね。「リケジョママ」サンドリーヌさんのご主人! 妻の仕事に理解があり、家事も育児も主体的にかかわってくれるなんて、どんなフランス男性なのか、興味津々!

筆者:そうでしょう!実は私、フランスの教育の取材をしていたときに、訪問先の学校でご主人の方と先に知り合ったの。名前はティエリーさん。もう、5年ほど前のことになるんだけれど、私がそれまでに出会ったフランス男性とは、ちょっとタイプが違ったのよね。

編集者S:タイプが違うって、どう違うのですか?

筆者:これは、あくまでも個別の話として聞いて欲しいんだけれど(笑)。それまで出会ったフランス男性の多くは、取材をお願いしても、約束の時間は守らないし、自分のペースで物事を進めるし、公私混同するし、自分が気に入らないと機嫌が悪くなって協力してくれないし、インタビューをしていても自分の話したいことを延々と話すし……。ランチタイムには、取材に戻る時間よりデザートを食べる方を優先するし……。

編集者S:デザート優先なんて、さすがフランス人といえばフランス人だけど。日本人の常識では考えられないですね。

筆者:そうでしょう?最初のうちは、そういう人たちにどれだけ泣かされ、ケンカをしたことか(涙)。前日に「約束は朝9時だからな!寝坊するなよ」と言われて、9時からずっと待っていたのに、本人が現れたのは11時なんてこともあったわ。

編集者S:いくらこちらがお願いした取材とはいえ、2時間も待ちぼうけなんて、考えられない!!!

筆者:もちろん、極端な話だし、個別の事例だから、それが全てという訳じゃないわよ。でも、その一方で、相手と分かり合えて、一度信頼関係を結べると、そこからはトントン拍子に物事が運ぶ。そんな風に約束を破るようなヤツでも、分かり合えるといいところがあったりするのよ。

編集者S:憎めないヤツってことですか(苦笑)。いわゆる「だめんず」!?

 でも、見た目がカッコいいフランス男子だったら、私、ハマッちゃうかも~(笑)。

筆者:危なっかしいわね(苦笑)。それはさておき、このティエリーさんは、時間は守るし(早めに来る)、とても親切で紳士な方なのよ。夫としては100点どころか、120点満点ってところかしら。

編集者S:はいはい、わかりました。また、うらやましい話ですね(投げやり状態……)。

筆者:それはそうだけど、毎日を幸せに、仕事も家族も円満に暮らすヒントもあるから、ちょっと話を聞いてね。


   ◇   

価値観が同じで人生を分かち合えると直感した

ティエリー・トネールさん(42歳)。サンドリーヌ・トネールさんのご主人だ。自慢のキッチンで腕をふるう

 ティエリー・トネール(Thierry TONNERRE)さん(42歳)は、スイスとの国境、アルプス山脈の北側にあたるジュラ山脈のふもとで生まれた(地質学でいうジュラ紀の名の由来となった、アンモナイトなどの化石がたくさん出土したところ)。パリからジュラまではTGV(フランスの新幹線)で2時間半程度の距離である。家族は、両親と祖父母、弟の3世代6人。母親は農業を営み、父親はプラスチック工場で働いていた。

 「自分で言うのはちょっと恥ずかしいですが、おとなしい子どもでした。母親の農作業の手伝いをしたり、祖父母が庭いじりをしているのを一緒にやってみたり。土に触れるのが好きだったんですね。だから、今でも庭を作ったり、家庭菜園をしてみたり、料理を作ったり、ということを日常生活の一部としてできるのかもしれません」

 「スポーツはサッカーを少しやった程度。でも、勉強はよくしていたと思います」

 高校までは実家で過ごし、バカロレア(BAC高校卒業資格検定試験)は一番難易度の高いサイエンスを受験して合格。地元フランシュコンテ大学に付属する技術短期大学(IUT=Instituts Universitaiers de Technologie)で化学を学んだ。

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「「妻と家族のため」合理的にイクメンを選ぶフランス男性」の著者

増田 ユリヤ

増田 ユリヤ(ますだ・ゆりや)

ジャーナリスト

高校の日本史や世界史、現代社会の講師をしながら、NHKのリポーターを務める。日本と世界の教育現場の取材を重ねる。フランスの知人が増え、フランス女性の生き方を取材するようになった。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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