• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ANA対JAL、“ベトナム泥仕合”の深層

羽田深夜便を新たなチャンスに

2014年3月5日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

JALの羽田深夜便の新たな路線開設は認められるのか

 ベトナムを巡り、航空業界で熱い戦いが繰り広げられている。全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングスと日本航空(JAL)による、羽田空港を発着する国際線の開設争いだ。

 3月末から実現する羽田空港の発着枠拡大に合わせて、ANAは羽田発の昼間時間帯(朝6時から夜11時まで)に、ベトナムの首都・ハノイに新路線を開設する。一方のJALは、深夜早朝時間帯(夜11時から朝6時まで)にベトナムの経済都市・ホーチミンへの新設の認可を国土交通省に申請している。

 これまで、羽田からベトナムへ向かう路線はなく、両社のベトナム線は成田空港発着便だけだった。成田からは、ANAはホーチミン線、JALはホーチミン線とハノイ線を運航している。2014年春からは、成田発着のこの3路線に加え、羽田を起点にANAが羽田~ハノイ線を、JALが羽田~ホーチミン線を開設する。

 この中で唯一の深夜便がJALの羽田~ホーチミン線だ。なぜ1路線だけ深夜便なのか。乗客の利便性追求のためなのか、ANAが新路線を開設する昼間時間帯とのバッティングを避けたためなのか。

 背景を探ると、ANAとJALがベトナム線を巡って熱い戦いを繰り広げる本当の理由が見えてくる。まずはその成り行きをおさらいしよう。

深夜以外は新路線を開設できないJAL

 事の発端は、2014年春に拡大する羽田空港国際線の発着枠分配だった。2013年夏、この分配を巡ってANAとJALは熾烈なロビーイング活動を繰り広げていた。

 ANA側はJALの再建が国による手厚い支援によるものだと指摘。過剰な支援が民間企業の公平な競争環境をゆがめたのだから、2014年春の羽田発着枠拡大では、ANA側に何らかの配慮をすべきだと訴えた。一方のJALは、国から受けた金銭的な援助は返済し終わっているし、せっかく国が再建に成功したケースを再び規制でがんじがらめにすれば、それこそ国の支援が無駄になると反論した。

 要は、羽田発の昼間時間帯の国際線発着枠という“ドル箱”を巡って、ANAとJALが少しでも互いに良い条件を引き出そうとしていたわけだ。

 そして2013年10月、羽田空港の昼間時間帯の発着枠配分は、ANA11枠に対してJAL5枠と決まった。この経緯の中で、今回の“ベトナム線戦争”の火種が生まれたのだ。

2014年春の羽田国際線発着枠拡大では、ANAに軍配が上がった。ANAホールディングスの伊東信一郎社長は「公平な競争環境を」と繰り返し訴えてきた(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

コメント2

「吉川忠行の天空万華鏡」のバックナンバー

一覧

「ANA対JAL、“ベトナム泥仕合”の深層」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授