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ショールーミング、過度な心配は不要

通販サイトが実店舗を持つ事例も増加中

2014年3月5日(水)

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 通販という業態を見ていると、従来のカタログ通販は苦戦している一方で、インターネット通販は伸びている。ニッセン、千趣会、フェリシモなどの苦戦がカタログ通販業界の苦境を物語っているだろう。一方、インターネット通販は大手小売店のみならず小規模小売店も標準装備するような状況となっている。

 アパレル業界に目を移してもカタログ通販よりインターネット通販が花形である。ユニクロが数年以上前に早々とカタログ通販を廃止したのがその代表例といえる。

 インターネット通販が普及すると小売関係者から「ショールーミング」を心配する声が挙がっている。「ショールーミング」とは消費者が店頭に出向いたときに、その商品をスマホやタブレット型端末でインターネット検索すると最安値の商品が提示され、結局店頭では買わずにその最安値の商品を購入する動きのことを指す。同じ商品なら人間は誰でも安い方で購入するから、店頭は単なるショールームと化す。

 小売関係者はこれを恐れている。

ショールーミングの影響が大きいのは衣料より電気製品

 このショールーミングだが、これを恐れなくてはならないのは、電気製品のような卸売型の製品だろう。実は先日、雨の日用として「コンバース」の防水スニーカー「エヴォブーツ」をインターネットで購入した。筆者はインターネットで衣料品や服飾雑貨を購入することは普段ほとんどなく、3~4年ぶりの購入である。理由は試着しないとサイズ感がわからないからである。

 今回は思い切るまでにちょっと時間がかかったが、所有している他ブランドのスニーカーからサイズを類推して購入した。サイズはぴったりだったのでホッと胸をなでおろした次第である。

 なぜネットで購入したかというと価格が安かったからである。各ネット通販を見ると、相場はだいたい7200円くらいだった。「コンバース」は卸売が主体のブランドだから、各小売店によってそれぞれ値段が異なる。5000円代のもあれば6000円代のもあった。その中で4300円という破格値で販売するサイトを発見したので、そこで購入した。

 店頭で見たわけではないが、これがショールーミングである。「コンバース」のように卸売が主体となるブランドはこれを恐れなくてはならない。「コンバース」が販売した先が何円で売ろうとそれは小売店側の自由である。電気製品の「オープン価格」というのはまさにこれだ。

 衣料品や服飾雑貨の場合は電気製品よりも販売価格が厳密に決められているが、それでもバーゲン終了時期には各小売店が思い思いの価格を付けて投げ売る。おそらくこの「コンバース」も投げ売りだと推測される。

 一方、衣料品や服飾雑貨は、電気製品よりもショールーミングを恐れる必要がないことも事実である。まず、先ほど例に挙げた「コンバース」のような卸売型ブランドはショールーミングを恐れなくてはならないが、昨今、卸売型ブランドは業界内で減少している。

 名の知れた大手アパレルのほとんどは直営店・フランチャイズ店のみで販売しており、いわゆるSPA化している。SPAは自社で企画した商品を自社の直営店・フランチャイズ店のみで販売するため、他資本の小売店へ卸すことはない。当然インターネット通販も自社でコントロール可能であるため、他のサイトで投げ売られるという心配がない。

 たとえばワールド、TSIホールディングス、ファイブフォックス、イトキン、レナウンなどほとんどの大手がSPA化してしまっている。

 ワールドはもともと卸売主体のメーカーだったが、現在ではSPA方式での販売が9割以上となっている。反対にユニクロはもともと仕入れ型専門店だったが、自社で商品を企画するようになったSPAである。

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「ショールーミング、過度な心配は不要」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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