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スタートアップ増加に必要なもの

米国で尊敬される起業家という職業とエコシステム

2014年3月6日(木)

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 米国のようにたくさんの起業家が生まれ、活躍する場所に行くと、いかにエコシステムがうまく形成されているかがよく分かる。今回は、そのエコシステムについて、特にここ3年ぐらいの期間で急速に成長しつつあるニューヨークについて書いてみたい。

 スタートアップがどんどん生まれて育つ環境には、起業家と投資家の両方、そしてそれをサポートするコミュニティの存在が重要である。その中でも、最も重要なのは起業家が生まれやすい環境を作ることだと思う。起業家は、 成功すれば世界のリーダーになったり、シリアルアントレプレナー(連続起業家)になっ たり、投資家になったりと、様々な形で世の中をリードしたりサポートする立場となって次世代のスタートアップシーンに貢献する。

「Fraternity brother」と一緒に起業する

 IPOをして一生その企業を育て続けるか、何度も自分自身が現役で起業をし続けるなど、どちらかというと成功という形で次世代に手本を示す起業家の多い日本とは違い、アメリカではある程度成功した後、見返りを求めず次世代を育てる側に貢献する人の数が圧倒的に多い印象がある。経験豊かな起業家が、投資側にまわって起業家を育成するというのはスタートアップのエコシステムを加速させるのに非常に重要な役割を担っている。

 起業家に対する社会的なイメージも大きく違う。 世界を自らの手で変えていくことに挑む起業家は、より良い未来を創造する尊敬される存在であり、そういった起業家的な行動に多くの人が手放しでエールを送り、賞賛している。また、スタートアップで“失敗する”ことに対する意識も大きく違うように感じる。うまくいかなくても挑戦自体を讃え、事業をピボット(事業内容を変更)したり、辞めたり、売却したりすることに対しても前向きだ。また、そういう経験のある元起業家たちは、大企業でも重宝され、数多く活躍している。

 起業形態も少し異なるように感じる。アメリカでは2~3人で共同創業する場合がほとんどだ。特にビジネススクール時代の仲間や、同じ寮を共にした仲間やその先輩や後輩(Fraternity brotherと呼ばれる)に影響を受け、そこで出会った仲間と起業するなど、大学時代から起業を企て実行する人が多い印象だ。そして、その絆やサポートはある種家族が拡張したような感じで、友達や先輩後輩が手放しで助けあう非常に強いもののように感じられる。また、たまたま自分の人生でそういう仲間が見つからなかった場合、ミートアップと呼ばれるスタートアップ関係のイベントで共同創業者を見つけているケースも少なくない。

 ニューヨークのエコシステムどうか。位置情報サービス「foursquare」の共同創業者の Naveen Serdvai(ナビーン・セルドゥバイ)は、「まだ第2世代目くらいだね」と教えてくれた。

「INSIDE LOOK ―NYCスタートアップの現場―」のバックナンバー

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「スタートアップ増加に必要なもの」の著者

江原 理恵

江原 理恵(えはら・りえ)

RE 代表取締役

花や植物を使ったプロダクトデザインから、インターネットを活用した様々な形のつながりデザインに取り組んでいる。NYCのスタートアップシーンのコントリビューター。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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