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賃上げは“きれいごと”じゃない

福岡県で居酒屋などを展開する「タケノ」の竹野 孔社長(後編)

2014年3月6日(木)

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 福岡県で居酒屋を中心に31店舗の飲食店を経営しているタケノ。同社は、創業期の一時期を除いて博多で1店舗だけで長く営業していたが、1990年代後半に1店だけの超繁盛店の経営から多店舗展開へと経営戦略を大きく転換した。この時から店舗で働く社員達の労働環境とその条件の整備に積極的に取り組み始めた(前回はこちら)。

福岡県のタケノが経営するワインビストロ

採用面接で「定年は何歳ですか?」と聞かれビックリ

多店舗展開を始めたときは大変でしたか?

竹野:もちろんです。多店舗展開していくには、自分1人が頑張ってもダメで、どうしても多くの社員の協力が必要になります。

 それまでやっていた気合と根性の経営から、もっと組織で動く企業経営に切り替える必要があったんです。まあ、こんなことは言われてみれば当たり前ですが、こんな簡単なことでさえ最初の店を開いてから15年以上も過ぎてやっと気が付いたのです。多店舗展開を始めた当初は、本当に手さぐりの状態でした。

 1996年11月にやっと新しい店を出しました。この店をオープンするときに採用した従業員の1人に「定年は何歳ですか?」と面接した時に聞かれました。これには本当に驚きましたね。

 それまで飲食店で働く者なんて、同じ店に長く働くことなどなく、できるだけ短い期間で技術を身につけ、とにかく早く独立したがっていると勝手に信じ込んでいました。むしろ積極的に「早く独立しろ」とも言っていたくらいなので、それまで自分の店にずっと長く働いている人なんかいるはずもなく、定年退職という制度も考えたことがありませんでした。それがいきなりこのように質問され、そのとき「定年までいる人がいるんだ」ということを初めて知ったのです。

 この頃のタケノはまだこんな状態でしたので、会社として就業規則なんかあるはずもありません。社会保険もかけていませんでした。労働時間も管理していませんから、残業代もきちんと払っていませんでした。

 約20年も前のことですが、当時は本当にひどい環境で従業員を働かせていたのです。ただ、多店舗展開して多くの従業員を雇うようになるとそのようなことをやっていてはダメで、そこで会社としていろんな制度を徐々に整備せざるを得なくなりました。

 長く安心して働けるよう、社会保険もこのときに全ての従業員にかけました。賃金テーブルもちゃんと整備して、このときから残業代を計算して支払うようにしました。

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「賃上げは“きれいごと”じゃない」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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