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世の中を悪くする「お受験」メンタリティ

就活はキャリアデザインよりもコネ!

2014年3月7日(金)

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 先頃、東北大学で大学入試に親が付いてきてバスが満員となり、受験生が乗りきれず、試験開始時刻を遅らせたというニュースがあった。心配する親御さんたちの気持ちはわからなくもないが、やりすぎだろう。しかしもっと不思議なのは受験生の心理だ。

 昔なら、親に「みっともないから絶対に来ないでくれ」と言ったはずだ。大学受験だけではない。最近は一部の会社説明会にも親が来るらしい。それどころかネットサーフィンをしてみたら、「母親を 遠隔操作 ウェブ予約」という川柳があった。説明会の予約を母親に頼む学生もいるようだ。

幼稚園も就活も「お受験化」

 私は、日本の就活は「お受験化」しつつあると思う。有名私立幼稚園の入園も「お受験化」しているが、あれと同じだ。わが国の「お受験」は低年齢化と高齢化が同時に起きている。お受験とは、「今さえ我慢して頑張り抜けば、楽しい生活が待っている」という幻想に基づく努力である。今の学生たちの多くは、私立の小中学校の受験を経験している。その成功(失敗)体験の延長で、「就活さえクリアして一流企業に潜り込めば、一生、きっと安泰に違いない」という幻想が蔓延しているようだ。

 もちろん実際の人生はそんなもんじゃない。確かに有名私立の中高に行けばいい大学に行ける確率は高くなる。しかし職業選びはそんなものではない。だが「お受験」メンタリティに侵されてしまうと、誰かに聞いた勝利の方程式やマニュアルを信じやすい。

 かくして、ノウハウさえ駆使すれば、ほかの学生はともかく自分だけはなんとかいい会社にもぐり込み、楽な人生を生き延びられるはず…というギャンブル的願望を秘かに抱く。かくして彼らは今日もエントリーシートをせっせと書き、リクルートスーツに袖を通し、次から次へと面接をこなすのである。

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「世の中を悪くする「お受験」メンタリティ」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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