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なぜオバマ大統領はウクライナ情勢で共和党に攻められるのか

2014年3月12日(水)

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 国外の出来事が国内政治に影響を与えることは少なくない。いまだに緊張が続くウクライナ情勢は、米オバマ大統領が共和党から攻撃される結果を招いている。

 日本では、オバマ大統領は欧州連合(EU)と共にロシアへの制裁を打ち出し、事態の対処に努めているかに見える。だが米国内に目をやると、辛辣なオバマ批判が一部で噴出している。

プーチン大統領は周到に準備していたのでは?

 まずウクライナ情勢を少し振り返りたい。ロシア軍による隣国ウクライナ南部のクリミア自治共和国への軍事介入は、今月に入ってから瞬時と言えるほどのスピードで行われた。10日になって、一部の地域でロシア軍が撤収したとの報道もあるが、依然としてクリミアの実効支配は続いている。

 クリミアはウクライナ国内にある唯一の自治共和国である。黒海に面した同国は旧ソ連崩壊後、ウクライナから分離独立することはしなかった。独自憲法を持ち、行政長を首相と呼んで自治権を行使している。

 ウクライナのヤヌコビッチ前大統領が2月22日にキエフから逃亡したあと暫定政府ができた。クリミアは同政府を認めていない。同時に、クリミア議会は同自治共和国の内閣を解任し、親ロ派のアクショーノフ氏を新首相に選出した。

 目まぐるしく変化する政局は「混乱」と言って差し支えない。そうした状況だからこそ、プーチン大統領がクリミアを手中に収めたいと考えても不思議ではない。16日に行われる予定の住民投票では、クリミアはウクライナを離れロシアへの編入を選ぶと見られている。クリミアの人口の約6割はロシア系だ。

 ただ周辺の事情を探ると、プーチン大統領がウクライナの分断を突然思い描いたのではないように見える。

 ヤヌコビッチ前大統領が逃亡する以前から、軍事介入を想定していたと思える。米欧の指導者たちの不信感も、そこに集約される。旧ソ連の拡張政策を彷彿とさせるのだ。ウクライナの現状は、ソ連が1991年に崩壊して以来、独立を保ってきた国家が、再び力でねじ伏せられるのに等しいものに映る。

 クリミアは小国とはいえ、ロシアが軍隊を使って国境や空港、港湾を制圧するには用意周到な作戦計画が必要になる。数日の準備で軍事侵攻するのは無理だ。

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「なぜオバマ大統領はウクライナ情勢で共和党に攻められるのか」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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