• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「壁を越えられない」女性に足りないもの

伊藤忠商事 執行役員 茅野みつるさん対談(前編)

2014年3月18日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 キャリアアップするには、「目の前の仕事をきちんと完成させて、成果を出す」、それが基本です。この点では男女の性差はありません。

 しかし、「仕事をきちんとする」だけでは組織の中で評価されません。そして、昇進にもつながりません。

 自分はどんな価値を会社(ひいては社会)に提供できるか――。それを考え、そして、人に伝えて理解してもらう必要があるからです。そうしないと、上司、もしくは経営陣が、その人をより責任ある立場につかせることはありません。

 「人(特に上司、経営層)に影響を与えるように動けるか」が極めて重要なのです。

 仕事ができる優秀な女性が多くいるのに、昇進してキャリアアップする女性が少ない理由の1つはここにあります。

 では、なぜ、人に影響を与えるように動ける女性が少ないのでしょうか。

 1980年代にベストセラーとなった『ビジネス・ゲーム』(ベティ・ハラガン著)をはじめ、数多くの研究では、「女性は自己アピールをしていくのが男性と比べて苦手」だと指摘しています。また、男性は小さい頃からスポーツなどで自然にピラミッド型組織での動き方を学んでいるが、女性は育つ課程でその事を学ぶ機会が少なく、十分に学ばないまま社会に出ているという意見もあります。

 つまり、一般に男性は、子供の頃から組織の中での動き方を身に付けてきているのに対し、女性はこういう動きに慣れておらず、身に付ける機会も少ないのです。個人による経験の違いもあるとは思いますが、私のキャリアを通してみても、こうした傾向は実際に肌で感じています。

 そこで本連載では、主に女性で管理職に就いている30代、40代の女性に、「成果を出し」「人に影響を与えるように動き」「組織内でキャリアアップする」ために身に付けておくべきポイント、考え方を紹介していきます。

グローバル企業に女性幹部が多いのは理由がある

 現に、GEやIBMなどのグローバル企業では、女性の次世代幹部を育てるためのプログラムを提供しており、数多くの女性幹部を生み出しています。私も6年ほど前にこのプログラムの対象者となり、さまざまなトレーニング、アドバイスを受けました。ここで受けた指導は驚きの連続でした。グローバル企業で活躍する女性マネジメントが存在するのには、きちんとした理由があるのです。

 片や日本では、女性の取締役や執行役員クラスが少なく、そのクラスにキャリアアップするための、道筋も確立していません。あくまで「個人の能力」や「行動力」などに依存する、極めて属人的なキャリアアップです。もしくは、世の流れに乗って「女性登用を進めなければ」という安易な対応により、「ゲタをはかせられ、上に押し上げられた」女性たちです。きちんと成果を出し、成果を周囲や上層部に認めてもらい、適切に引き上げられるという、理想的なキャリアアップを果たした人はまだまだ少ないと感じています。

コメント8件コメント/レビュー

40代女性管理職です。情報発進の話がありましたが、良かれと思ってやたらにやると、かえって疎まれるのが日本のビジネス社会のように感じています。自分より二つ以上、上の立場の方にするのは、先方も立場的な余裕もあって「へー、そんな話もあるんだね、参考になるよ」と懐深く受け止めてもらえることもありますが、そうではないと言われた方が追い込まれるような気になるのか「そんな話は分かってるけど簡単にはいかないんだよ、うるさいな、これだから女は」となることも多かったです。特に女性の場合は視点が男性と違うことも多いので、その目線でやたらめったら発信するとうざがられてしまい、バランスがとても難しいと感じています。また、この方は弁護士でらっしゃいますが、弁護士の女性だと上げやすい、というのもうがった見方でしょうか。最近の女性役員に社内弁護士の方をまま見かけるので。文句のつけようのない資格を持っていることで、他の女性社員よりも実績面でたくさん説明しないで済むからではないかと。それなりの規模の組織で女性を抜擢するのは、今の日本ではやはりものすごく説明を求められるように感じています。(2014/03/18)

「秋山ゆかりの女性キャリアアップ論」のバックナンバー

一覧

「「壁を越えられない」女性に足りないもの」の著者

秋山 ゆかり

秋山 ゆかり(あきやま・ゆかり)

事業開発コンサルタント・声楽家

ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタントを務めた後、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長などを歴任。コンサートのプロデュースや演奏も行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

40代女性管理職です。情報発進の話がありましたが、良かれと思ってやたらにやると、かえって疎まれるのが日本のビジネス社会のように感じています。自分より二つ以上、上の立場の方にするのは、先方も立場的な余裕もあって「へー、そんな話もあるんだね、参考になるよ」と懐深く受け止めてもらえることもありますが、そうではないと言われた方が追い込まれるような気になるのか「そんな話は分かってるけど簡単にはいかないんだよ、うるさいな、これだから女は」となることも多かったです。特に女性の場合は視点が男性と違うことも多いので、その目線でやたらめったら発信するとうざがられてしまい、バランスがとても難しいと感じています。また、この方は弁護士でらっしゃいますが、弁護士の女性だと上げやすい、というのもうがった見方でしょうか。最近の女性役員に社内弁護士の方をまま見かけるので。文句のつけようのない資格を持っていることで、他の女性社員よりも実績面でたくさん説明しないで済むからではないかと。それなりの規模の組織で女性を抜擢するのは、今の日本ではやはりものすごく説明を求められるように感じています。(2014/03/18)

仕事に実直に取り組んだ結果を評価されて望む以上に昇進してきたと受け取れる発言をされているが、よく見ると評価されるように働く素養のある方にお見受けしました。男性も含め、大部分は、メンターに教えを請うたり、スポンサーに引き立ててもらう事ですらはばかられるメンタリティーを持ち合わせていることが多く、昇進のために、積極的にすべきことをしようという意思の持ち主は多数派ではなかろうと感じます。はたから見るとそうした方々はごくまれなやり手と映るのが常です。その素質を備えた方が、それを順調に伸ばされたという意味では、そうでない方々への助言としてそのままに受け取ることにいささかの抵抗を感じざるを得ません。(2014/03/18)

頭の良い優秀な女性は確かに数多くいると思います。ただし、その中でバカを演じることのできる懐の深い人は少ないのではないでしょうか。(2014/03/18)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長