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自動運転の頼れる司令塔

日本版GPS(JAXA、内閣府宇宙戦略室、三菱電機、NEC)

2014年3月20日(木)

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準天頂衛星システムによる「日本版GPS」が実用化へ動き出した。2018年度までに衛星を4基体制にし、本格運用を始める計画。測位の誤差は数cm単位。クルマや農機などの自動運転に道を開く。

 「国内だけでなくアジアでも展開するには、強い国際競争力が重要。関連産業で、新しいイノベーションを次々と生み出してほしい」

 2013年7月26日、準天頂衛星システムの利活用を目指す産学連携組織「高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)」が発足。設立総会の冒頭で、QBIC会長の西田厚聰・東芝会長が、訪れた企業関係者に呼びかけた。

 日本独自の測位衛星である準天頂衛星システムは、米国が運用するGPS(全地球測位システム)と組み合わせて使えば、GPSだけの場合よりも高い精度での測位が可能。「日本版GPS」とも呼ばれる。従来よりも正確な位置情報サービスが可能になるだけでなく、クルマや農機などの自動運転を実現するうえでも、中核技術の1つになると期待されている。

 2010年9月に、初号機である「みちびき」が打ち上げられ、まずは1基での試験運用が始まった。政府は2018年度までに、24時間体制での本格運用を始める方針だ。

 QBICには、ソフトバンクモバイルや富士通といった、交通や農業、防災、通信など幅広い業界から約200の企業・団体が参画している。

 今後、海外展開や標準化などをテーマとした4つのワーキンググループで、日本版GPSを使ったサービスや機器の実用化、普及に取り組む。

天頂からGPSを補佐

 準天頂衛星とは、赤道上にある静止軌道を傾けた「準天頂軌道」を周回。特定地域のほぼ真上に、1日数時間は位置し続けられる人工衛星のことだ。天頂付近に長時間とどまるので、「準天頂」と呼ばれる。アジア太平洋上で非対称の8の字の軌道を描き、同エリアをカバーする。米国が運用し、約30基が地球を周回しているGPS衛星の測位信号と併せて利用する。

日本版GPSの仕組み

ほぼ真上にいる準天頂衛星と、周回するGPSの信号を組み合わせ、測位可能な場所・時間を拡大し、測位精度も向上させる。正確な測位には、合計4基以上の衛星から信号を受信する必要がある。GPSだけの場合、山間部やビルの谷間などで信号が遮断され測位できなかったり、反射してしまったりして誤差が生じることもある

みちびきの概要

形状:
2翼式太陽電池パドルを持つ箱形

本体の大きさ:
高さ6.2m×幅3.1m×奥行2.9m
(太陽電池パドル両翼を広げた長さは25.3m)

軌道高度:
約3万2000~約4万km

特徴:
■ 人工衛星がほぼ真上に位置する準天頂軌道
■ GPSを補完・補強し、衛星測位ができる場所や時間の拡大、測位精度を向上

非対称の8の字
8の字軌道に比べて日本付近での1衛星当たりの滞空時間が長いのがメリット

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「自動運転の頼れる司令塔」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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