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伊藤忠の支援で、国産最後の砦「エドウイン」は甦る

エドウインは驚くほど過小評価されていた!

2014年3月19日(水)

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 国内最大手のジーンズメーカー、エドウインの経営支援問題にようやく決着が付いた。3月10日付で伊藤忠商事がエドウインとスポンサー契約し、5月をめどに同社の全株式を取得し完全子会社化するという内容である。新聞報道によると、伊藤忠商事はエドウインに300億円以上の資金を投じる構えだという。

 投資失敗によるエドウインの損失は500億~600億円と報じられており、3月11日付の産経新聞によると、銀行団が200億円規模の債権放棄をすることで合意したと報じられている。損失のうち、200億円を銀行団が、300億円を伊藤忠商事が分担したことになる。

エドウイン支援の本命は当初から伊藤忠商事だった

 さて、ここでエドウインの巨額損失問題をもう一度振り返ってみる。

 エドウインの損失隠しが発覚したのは2012年8月下旬のこと。当初は200億円規模の損失だと報道されたが、その後、同年秋ごろにさらに隠されていた損失が発覚した。その総額がここで言われている500億円内外である。

 その後、伊藤忠商事、ワールド、豊田通商が支援に名乗りを上げたが、表面的にはまったく進展しなかった。それから1年が経過した2013年11月に私的整理である「事業再生ADR」の手続きを申請して倒産を回避した。その際には、支援に名乗りを上げたのが伊藤忠商事、ワールド、豊田通商、豊和だったといわれている。

 しかし、各社の実情から考慮するとその中からエドウインを支援できるのは伊藤忠商事しかありえず、今回の決定は非常に順当な結果だったといえる。

 まず、ワールドだが、2005年のMBOによる上場廃止の際の多額の長期有利子負債がいまだに残っており、筆者は「他社の支援どころではないだろう」と見ていた。また豊田通商は資金力はあるが、ファッションブランドビジネスにかけてはいささか力が足りない。また、豊和はエドウインのジーンズの洗い加工を引き受けている国内最大手の洗い加工場である。洗い加工場としては国内最大手だが、年商は30億円規模だから500億円強の負債を引き受けるには資金力が足りない。

 それ故に当初から伊藤忠商事しかありえないと業界では考えられていた。

 1年以上もかかってしまったがエドウインの支援先が正式に決定したことは非常に喜ばしい。伊藤忠商事が親会社となることでエドウインは世界市場に打って出ることができると見ている業界関係者は多い。エドウインはすでに欧州、中国にも一部進出しているが、拡大のスピードはそれほど速くなかった。商社が親会社となることで世界展開の拡大スピードは一気に加速できるのではないだろうか。

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「伊藤忠の支援で、国産最後の砦「エドウイン」は甦る」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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