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ハイアールに負ける日本のアフターサービス

「壊れない」がアダになることもある

2014年3月20日(木)

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 ニコンのデジタル一眼レフカメラ(デジイチ)が、中国で大変なことになっているのは読者も既に知っているのではないかと思う。3月15日に放映された中国中央テレビ(CCTV)の報道番組で、ニコンのハイアマチュア向けデジイチ「D600」に黒点が写り込むなどの欠陥があり、クレーム対応にも難があったと報道された。これを受け、上海当局がニコンに対し、当該製品の販売差し止めを通告。ニコンもこれを受け入れ、中国の消費者に謝罪したというのが、この原稿を書いている時点での概要だ。

 上海で十年あまり生活している実感から言うならば、「クレーム対応が悪い。でもそれ、中国ではニコンだけに限ったことなんですか?」と苦笑を禁じ得ない。ただ一方で、「クレーム対応が悪い。さもありなん」とも思うのである。

 なぜか。電化製品に限らず、水道、ガス、電気、雨漏り等々、修理がスムーズに行われ、結果にも満足、というケースが、少なくとも上海においては非常にまれなことだからである。そして、こと修理に関する限り、日本ブランドの製品だからといって、「ああ、さすがは日本企業のサービス」と感服したことも、少なくとも私の経験上ではないのが実情なのだ。

賃貸住宅は「大家の倉庫」

 上海の賃貸住宅は、日本円で家賃2万円程度の安物件から50万円、100万円といった高級物件まで、家具付きが基本である。ダイニングテーブル、ベッド、ソファなどの基本的な家具や、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジといった家電も付いている。もちろん、家賃によって付属する家具・家電のグレードは違う。私が借りているような家賃5万~10万円程度の物件の場合、家電は中国ブランドの普及品であることが多い。

現在のアパートに入居にあたって大家が新調してくれた中国Galanzブランドの電子レンジ。ちなみに省電力基準は5段階で悪い方から2番目のレベル4。フィリップスの電気ケトルは自分で購入

 今住んでいる家はまさにそれで、例えばテレビはHisense(海信)、冷蔵庫は三洋電機と中国地場系の栄事達集団の合弁ブランドDiqua(帝度)、電子レンジはGalanz(格蘭仕)、エアコンはハイアール(海爾)といった具合。この原稿を書くために、大家が私の入居に当たって新調してくれた冷蔵庫と電子レンジの値段を調べてみたところ、冷蔵庫は220リットルで1800元(約3万円)、700ワットの電子レンジは300元(約5000円)だった。

 一方で、このレベルの家賃の物件は、「大家の倉庫」の役目も果たしている。すなわち、大家が自宅の家具や家電を新調し、使わなくなったお古をわれわれ店子に押し付けるのだ。この場合、家電は大家が1990~2000年代前半に購入して使っていた日本ブランドの家電であることが多い。私が去年まで住んでいたアパートはまさにそれで、テレビはソニーのブラウン管テレビで28型の「WEGA」(ベガ)、洗濯機は「Fuzzy人工知能」のシールが貼られたナショナルの「愛妻号」だった。

コメント21件コメント/レビュー

まず、落ちぶれた日本の家電メーカーごときが、超優良企業であるハイアールにかなうワケが無いと、真剣に思う。経営者の力量の差がありすぎる。次に、高度成長時代であっても、日本企業の従業員は大国アメリカでいじめられて苦労したと思う。大国である中国で日本企業の従業員がいじめられて苦労するのは、当然だと思う。これらの逆風を乗り越えてこそ、この国の勝利と繁栄がある。(2014/03/25)

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「ハイアールに負ける日本のアフターサービス」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

まず、落ちぶれた日本の家電メーカーごときが、超優良企業であるハイアールにかなうワケが無いと、真剣に思う。経営者の力量の差がありすぎる。次に、高度成長時代であっても、日本企業の従業員は大国アメリカでいじめられて苦労したと思う。大国である中国で日本企業の従業員がいじめられて苦労するのは、当然だと思う。これらの逆風を乗り越えてこそ、この国の勝利と繁栄がある。(2014/03/25)

電気製品のchina製はどの製品も駄目です。特にPCはやめたほうがよいですね。ニコンもchina製ででた不具合でしょう。(2014/03/22)

率直に言うと、品質の悪さをおいて修理対応に感心しても仕方がない。日本に今必用なことは高くても売れるものをつくることだ。中国人もカネさえあれば、日本製品をすっとばしてライカやベンツを買う。下を見てもキリがない。中国の上位5%の富裕層がこぞって購入するものができれば、庶民もあとからついてくる。(2014/03/21)

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