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不意に訪れる「逆境」に対処する

  • 久世 浩司=ポジティブサイコロジースクール代表

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2014年3月27日(木)

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 東北地方を中心に甚大な被害をもたらした2011年の東日本大震災。残念ではありますが、「レジリエンス」という言葉は、この震災が契機となって注目された側面もあります。

 安倍内閣は震災からの早期復興、自然災害に対して強靭な国土を作ることなどを目的とした「国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)計画」を推進。また震災後にスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でも、グローバル経済におけるレジリエンスがテーマとなりました。

 “世界最強の投資銀行”と呼ばれる米ゴールドマン・サックスは、震災後の数カ月後にレジリエンス研修を始めました。当初は昇格した管理職向けの研修だったのが、50人の枠に1000人以上が応募したことから、年々規模が拡大。現在、従業員の約2割にあたる3000人以上が参加しています。

 石油会社大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルでも、従来のストレスマネジメント研修では、ネガティブな行動や感情を解消するのは簡単ではないとしてレジリエンス研修を導入。現在、同社の世界46カ国に渡る約5000人の従業員が参加しています。研修後の調査では、受講者の「ストレス対処力」「貢献意欲」「リーダーシップ能力」が向上したという結果が出ています。

 レジリエンスが注目される理由として、近年著しい発展を遂げたポジティブ心理学の研究成果が活用されていることがあります。ポジティブ心理学とは、個人と組織がポジティブな状態でいる条件は何かを研究したものです。

 レジリエンス強化は2つの段階からなります。第1段階がネガティブ感情の悪循環から抜け出す段階。ここではメンタルの病への薬物療法と同程度の効果があるとされている認知行動療法の手法を活用します。目的は、ネガティブ感情の根本原因となる「歪んだ思いこみ」を排除することです。

 第2段階は、落ち込んだ状態から再起するまでのステージです。迅速に立ち直るためには、前回で書いた「ストレングス(強み)」「ポジティブ感情」「自己効力感」「ソーシャルサポート」の四要素から成る「レジリエンス・マッスル」が必要となり、ここにポジティブ心理学の実証研究成果が活用されているのです。

 さらに、逆境から再起した経験を俯瞰して教訓化をすることで、さらなる自己成長を遂げる「ポスト・トラウマティック・グロース」(トラウマ後の成長)の研究も応用されています。

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