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愚直に賃上げする信用組合の異色の取り組み

広島市信用組合の山本明弘理事長(前編)

2014年3月27日(木)

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広島市信用組合は、広島市にある信用組合の1つ。地元では「シシンヨー」と呼ばれている

 広島市信用組合――。地元で「シシンヨー」と愛称される広島市にある信用組合の1つである。

 シシンヨーは1952年に設立され、地道に預金も貸金も右肩上がりに増やしてきた。近年は金融機関の本業としての収益性の指標であるコア業務純益も飛躍的に増加して、知る人ぞ知る注目の金融機関の1つとなっている。

 一般の利用者の立場からすれば、金融機関とは、窓口やATMがあって、そこで現金を出し入れし、光熱費を支払い、ときとして住宅ローンを借りるという場所である。規制緩和から投資信託や保険といった金融商品の販売に多くの金融機関は注力しているが、多くの人にとって金融機関が持っている基本的な役割はほとんど変わらないと言ってよい。

 あまり意識することはないが、この金融機関には都市銀行や地方銀行、信用金庫、信用組合等といった業態がある。実のところ、それぞれが実質的に提供しているサービスに大きな違いはなく、これらの業態は大まかに言ってそれぞれの金融機関が営業展開している立地と融資先の規模程度の違いでしかない。そのような意味で、1人の利用者として、どこの金融機関に自分の預金口座を作るかは、実際のところそれほどの大きな問題ではない、ということになる。

 一方、どこの金融機関も抱えている問題は、日本経済のデフレ化による資金需要の低迷である。現場で集めた預金を運用するだけの貸金を確保することができず、どこも莫大なお金を国債の購入に回しているという。

 さらに、これまで主要都市を中心に営業展開してきた都市銀行や地方銀行はそれを地方都市へ、また大企業から中小零細企業、さらに個人へとシフトさせている。その結果、地域レベルでの金融機関同士の競争は激しさが増すばかりとなっている。

 このような厳しい市場環境の中で、特定地域の住民や中小零細企業を組合員として金融サービスを地域密着で提供している信用組合の一つがシシンヨーで、その11代目の理事長が山本明弘氏である。

 シシンヨーは、市場競争に勝ち抜いて、企業としてこれからも生き残るために、預金と融資という本来業務に特化し、その業務を担う優秀な職員を採用するために働く環境の整備を始めた。

◇     ◇     ◇

山本:自分が2005年に理事長に就任してから、特に徹底的にやってきたのは各店舗のリニューアルです。34ある支店の中の26店舗の外壁をきれいにしました。

 店の外側が貧弱だとお客さまが大丈夫かと心配されますし、そもそもそんな店にはお客さまは来てくれません。お客さまから見えない金庫室も古かったので、それも一緒にきれいにしました。店の外も中も本当にきれいになって、仕事をする上でやらなければならない整理整頓も徹底されるようになり、これで現場は本当に働きやすくなりました。

 また、シシンヨーでは同時に不良債権も積極的にオフバランス化しています。そのための引当金を積んでいますが、それはあと3年程度で終わる目途が立っています。

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「愚直に賃上げする信用組合の異色の取り組み」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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