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細胞は遺伝子を超える! 人生を変える細胞の力とは

山中伸弥教授と野田秀樹氏が“細胞”を語り尽くす(その1)

  • 崎谷 実穂

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2014年3月27日(木)

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 人間1人ひとりの個性や人格、能力を築いているのは、親から受け継いだ遺伝に影響される部分と、経験や環境が強く作用する部分がある。

 遺伝については、20世紀最大の発見のひとつ「DNAの二重らせん構造」の発見を契機に科学的な解明が進み、一般的な知識として知られるようになった。その知識が広がったため、我々は「自分たちを支配しているのは遺伝子」と考えがちだ。

 だが、生まれた後の努力や経験、置かれた環境によっても、人は変わることができる。生まれた後に我々をどう変えているのか――。近年になってそのメカニズムに光が当たりはじめている。

 そのメカニズムの主役が「細胞」だ。

 一般に、細胞は、「体を構成する部品」と捉えられることが多い。DNAという設計図を使って作られる部品だと。しかし、その認識が間違いであることが近年の研究で明らかになってきた。1つの自律した生命体のように、自ら周りを探り、状況を判断し、自らを変化させているダイナミックな存在なのだ。細胞のなかには、我々の経験を反映する仕組みが隠されている。

 NHKでは、最新の細胞研究を紹介する「人体 ミクロの大冒険」を3月29日から4回にわたって放送する。番組中では、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授と劇作家・演出家・役者の野田秀樹氏が“細胞”について対談する。

 日経ビジネスオンラインでは、番組で紹介できなかった対談のすべてを掲載する。今回と明日の2回は、代表的な細胞を紹介しながら、細胞に秘められた驚きのパワーを紹介する。(進行は、NHKの首藤奈知子アナウンサー)

首藤奈知子アナウンサー(以下、首藤):野田さんは、そもそも細胞に興味があったのでしょうか?

野田秀樹(以下、野田):高校の生物の先生が、とにかくDNAが好きという変わった人だったんです。学校に遠心分離器があって、それにネズミの肝臓をかけてDNAを回収したりしていました。またその先生から生物学者、動物行動学者のライアル・ワトソンについて聞き、そこから動物の発生の過程は、その動物の進化の過程を繰り返すという反復説に興味を持ちました。

首藤:そんな考え方があるんですね。

野田:お腹のなかで、魚類、爬虫類と変化して、最終的に哺乳類の人間として生まれる。それがすごくおもしろいと感じ、芝居を書くようになってからも参考にしたりしていました。細胞というか、生物に対してそういった物語的な興味は、若いころからありましたね。でも現在この説は言われていないんですよね?

山中伸弥(以下、山中):はい。でも、人間の受精卵がダイナミックに分裂して、かたちや機能を変えていく発生の過程を見ていると、進化の歴史をたどっているように錯覚することもありますよ。

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