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負債100億円、部下の造反、夫の死…荒波にもまれる美人社長

第2回 頼みの綱は職人の腕と心意気

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2014年4月3日(木)

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政財界の要人を顧客に持つ老舗、銀座テーラーはバブル崩壊により100億円の負債にあえいでいた。そこに飛び込んだのは、経営者に嫁いでいた鰐渕美恵子さん。その肩に100億円の負債、夫の死、社員の造反…、次々と荒波が降りかかった。前回はこちらをご覧ください。
鰐渕美恵子(わにぶち・みえこ)氏
1948年大阪生まれ。70年甲南大学文学部英文科卒業。同年、大阪万国博覧会国連館VIPコンパニオンとなる。73年銀座テーラーグループの後継者、鰐渕正夫氏と結婚。92年銀座テーラーグループに入社。95年総支配人、2000年、3代目社長に就任。06年職人を育成する日本テーラー技術学院を開校。(写真:菊池一郎)

 「営業に出ます」と宣言したものの、それまで主婦だった私に、人脈があるはずもありません。顧客は一から開拓していかなければなりませんでした。苦肉の策として、まず2人の娘の通う学校の父母を対象に売り込みを始めました。露骨に嫌がられることも多くてつらい思いをしたし、知り合いに頼まなければならない自分が情けなく思えることもありました。しかし、中には買ってくれる人もいて、それを励みにしました。

 売り込み続ける中、紳士服を扱っているといっても、実際に会って説明する相手は、着る本人ではなく、奥さんや女性秘書というのが圧倒的に多いことが分かりました。「日頃から接する機会が多い婦人服を手掛けたら売れるのでないか」。こう考えて、社内で婦人服事業を提案しました。

ないないづくしから始めた婦人服

 とはいえ、婦人服は初めてですから、リスクを最小限に抑えなければなりません。婦人服を作るには生地、デザイナー、職人が必要ですが、私はこれらすべてを社内にあるもので賄おうと考えました。

 生地は紳士服の余りが活用できます。いささか失礼な例えかもしれませんが、残りものでおかずをもう一品作るような感覚でした。主婦だったからこそ出てきた発想だったかもしれません。

 デザイナーは社内にいなかったので、私自身が担うしかありません。といっても、ノウハウがあるはずもありません。とにかく見よう見まねで、最初は有名外資系ブランドを参考に同じようなものを作ってほしい、と職人さんたちに頼むのが精一杯でした。

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