• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

グローバル化という妖怪との真なる闘い方

統一仕様かバラバラ仕様かという単純な問題ではない

2014年4月2日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 1つの妖怪が世界に現れている――、グローバル化なる妖怪が。日本のあらゆる企業が、この妖怪にたいし討伐するどころか、飲み込まれようと神聖な同盟を結んでいる。しかしはたして、このグローバル化なるものは何なのか、誰もわからないままだ。ときにiPhoneのようなグローバル統一仕様が賞賛される。しかしその一方で、世界各国のきめこまやかなニーズを反映した商品開発も賞賛される。本来、この2つは反する。しかし、勝てば官軍で、この両方ともグローバル化の成功例として喧伝された。

 この事実から2つのことが明らかになる。

 1つは、重要なのは単なる全世界仕様統一ではなく、逆の各国バラバラ仕様でもないということ。そしてもう1つは、その妖怪について、どう解釈し、どう方向づけるべきなのか、整理すべきときがきているということだ。

 今回は、グローバル化という妖怪について欧米で提示されているフレームワークを紹介する。それはグローバルvsローカルといった単純な対立軸ではない。そして、仕様統一vs各国最適といった対立軸でもない。そのフレームワークを紹介し、日本企業が参考にできる点をサプライチェーンの立場から解説する。

グローバル企業に必要なのは強力なリーダーシップだけか

 先日、アップルの新型iPad開発が難航していると報じられた。新型iPadとは、12.9インチタブレット「iPad-Pro」だ。報道によればサプライチェーン上の問題があったようだ。同社は商品開発のスピードアップのために中国・台湾に多数の技術者とサプライチェーンマネージャーを雇用してきたものの、サプライヤーの開発遅延問題がここにきて足を引っ張っている可能性がある。

 また今回、アップルが設立したアリゾナ・サファイア工場の生産能力の低さも問題視されている。硬度の高さゆえに「割れないディスプレイ」として注目を浴びたサファイア・スクリーンだが、アップルが当技術で失敗すると、ほかのスマートフォンメーカーは一気にアップルを抜き去るかもしれない。

 と、まあ、こんな感じでグローバル企業の動向が紹介されたとする。

 このような文脈で語られると決まって、これからのグローバル化のなかで私たちが心すべきことは、製品コンセプト決定や開発の早期化、本社主導の世界統一仕様の確立、サプライヤーやEMS(電子機器の受託製造サービス)の管理、そしてその世界統一仕様商品を遅延なく生産できるスケジュール管理などだ――とまとめられる。まさに1つの紋切り型だ。

 常にスティーブ・ジョブズと比べられてはたまらないだろうが、たしかに、現CEOティム・クックに求められているのは、これらを実現させるある種の強いリーダーシップだ。

コメント2

「目覚めよサプライチェーン」のバックナンバー

一覧

「グローバル化という妖怪との真なる闘い方」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長