• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

東大生も農業を目指す

「ふつうの産業」への産声

  • 吉田 忠明

バックナンバー

2014年4月4日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 農業がいま劇的な変貌をとげようとしている。農家の息子や脱サラ組が「農業労働者」のような仕事のやり方を改め、自ら作物を売り、加工することを覚えて法人へと脱皮。現場の作業員を増やし、少しずつ規模を拡大してきた。つぎの目標は本格的な企業経営の実現。その課題に応えるため、新卒の採用を模索し始めたのだ。

 まずは2月23日に都内の霞が関ビルで開かれた農業向けの就活イベントのアンケート結果から見ていただこう。参加した学生は約70人。黒のリクルートスーツを着込み、一見したところ、ふつうの企業の就活イベントとなんら変わりはない。農業界からは8法人のトップが出席し、面談に応じた。

 主催したコネクト・アグリフード・ラインズ(東京都港区)が、イベントが終わった後に学生にアンケートしたところ、希望職種でもっとも多かったのが、「経営企画」で33人。次が「企画(商品など)」の24人で、さらに「マーケティング」が23人で続いた。どれも農業に特有の仕事ではなく、他の分野の企業に就職しても花形となる職種だ。

 この回答の特異さがお分かりになるだろうか。ふつう就農イベントに参加する動機は、「作物が好き」「自然が好き」「田舎の暮らしにあこがれて」といったものが大半。「就農」という言葉が示す通り、参加者がイメージしているのは土や作物と向き合う現場の仕事だ。

農業で試したいのは、知力

 もちろん、今回のイベントで農業ならではの仕事を希望した学生もいる。例えば「農場スタッフ」は「マーケティング」と同数の23人。「農場長候補」は13人で、「生産管理」も10人いた。ただし、中心を占めたのは「企画部門」。誤解を恐れずに言えば、彼らが農業法人に入って試してみたいのは自らの体力よりも、アイデア、つまり知力だ。

熊本伊織氏は「企業的に強くなっていく農業を支援したい」と話す

 いったい何が起きているのか。イベントを主催したコネクトの社長、熊本伊織によると、「農業法人にインターンシップに来る学生を見ていると、必ずしも農業大学や農学部ではなくなってきている」という。農協が日比谷公園に集まって訴える「小さく、弱く、海外に太刀打ちできない農業」という印象を一新する動きがそこでは起きている。

 「1つには〝強い農業〟という言葉が象徴するような、農業ブームがある」。熊本は学生が就職先として農業を目指すようになった背景をこう指摘する。今回のイベントに集まった経営者も、農業界の革新に大いに貢献してきた。

「ニッポン農業生き残りのヒント」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長