• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ユニクロを着た中国の花嫁

農村では「品質のいい中国ブランド」と認識されている

2014年4月3日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 上海では、「日本」のモノや食品が当たり前のように生活の中に入り込んでいる。私の自宅から歩いて7~8分の所にあるショッピングモールのフードコートには、牛丼のすき家と松屋、讃岐うどんの丸亀製麺がある。仕事が忙しくなってくると、私の夕食はこの3店に、やはり同じフードコートに入居している台湾の定食屋と、香港の定食屋の5店のローテーションになる。

 単品だと味気ないし栄養のバランスも悪いので、例えば松屋であれば、みそ汁と漬け物、ひじきの煮付けが付いた「鉄板焼関東煮」という名前のカツ煮定食を選ぶ。丸亀製麺であれば、日本で好物の大根おろしを乗せる「おろしぶっかけ」や、温泉たまごととろろいもの「温玉ぶっかけ」は残念ながらいずれも上海のメニューにはないので、肉うどんに野菜のかき揚げを付ける。これで、すき家、松屋、丸亀製麺では、だいたいどの店でも1食30元(約500円)前後になる。

 私を含め日本人の利用も少なくないが、夕食時、食事をしていた10分前後の間、店内にいたのは自分以外は全員中国人の若者や家族連れだった、ということのほうがむしろ多い。日本製品というと、値段が高いので富裕層向けに売り込む、というような報道が日本ではよくなされているようだが、ここに挙げた3店や、カレーの「CoCo壱番屋」、ファミレスの「サイゼリヤ」(薩莉亜)などの外食チェーンは、完全に庶民の食堂として定着した感がある。

上海には世界最大のグローバル旗艦店

中国系百貨店の跡地に入居したグローバル旗艦店・ユニクロ上海

 同じモールにはユニクロも入っている。私はあてもなくブラブラと散歩をするのが好きなので、靴下によく穴が開く。そこでユニクロの靴下をよく買う。日本では4足1000円で売られているお得なあのセットだ。中国も4足セットで販売されているのだが、値段は79元。昨年来の円安もあり、日本で買うよりも割高。今年3月に日本引き落としのクレジットカードで購入したところ、1350円の請求が来た。日本で2848円の値が付いているスウェットフルジップパーカーは199元で、靴下と同じレートを適用すれば3380円ということになる。

 日本で買った方が安いという考えが働いてしまうので、私が主に買うのは靴下だけ。ただ中国人は当然、いちいち円換算などしないので、日本の外食チェーン同様、家族連れやカップルの買い物客で、いつもそこそこにぎわっている。ユニクロ中国のホームページを見ると、上海には46店舗を展開。ユニクロを運営するファーストリテイリングが2013年9月末、売り場面積約2000坪という同社として世界最新最大(当時)のグローバル旗艦店を、上海有数の繁華街である淮海中路にオープンしたことから見ても、同社が上海を重要な都市として位置付けていることが分かる。

 上海、北京、広州など中国で「一級都市」と呼ばれる大都会、とりわけ上海で、ユニクロがどう地元の中国の人たちに認識されているかについては、回を改めて書いてみたいと思っている。今回は、中国の地方都市や農村におけるユニクロの位置付けを示すエピソードを、私の友人の体験から紹介したい。

コメント8

「中国生活「モノ」がたり~速写中国制造」のバックナンバー

一覧

「ユニクロを着た中国の花嫁」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック