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上司の違いで部下の将来が変わる、それは不幸だ

課長のスキルを「標準化」しよう

2014年4月7日(月)

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 もう10年以上も前になるでしょうか、「カリスマ美容師」がもてはやされ、盛んに女性誌に登場しました。カリスマ美容師に髪を切ってもらうためには、何週間も前から予約を入れ、普通よりも高い料金を払わねばなりません。そうまでしてもカリスマ美容師のところに多くの女性が駆けつけたのは、やはりその美容師の技術やセンスが優れており、価値が見い出せたからでしょう。

 その後も、カリスマハウスマヌカンなど、さまざまな業界で「カリスマ」が誕生しました。では、そのカリスマたちの部下はどうなったのでしょう。仕事を終えた後、後輩に自分の手元を見せてハサミづかいを伝えたり、接客のノウハウを教えたカリスマはおそらく少数派でしょう。ほとんどの場合、カリスマのスキルは個人に属する才能としてとどまり、後輩に伝承されなかったのではないかと思います。

課長によって仕事の進め方が異なる

 職人の世界では、「自分で盗む」「先輩の背中を見て覚える」という慣習がまだ色濃く残っています。自分の腕を頼りにしている職人の中には、自分の技術を同僚や部下に教える必要をあまり感じない人もいます。そういう先輩に付いた職人の卵たちは、仕事を覚えるのに苦労しますが、それも修行ということになっています。

 もちろん、教え好きの職人もいますし、家族経営の和菓子店などなら、店を継いでくれる人間にはどんなことをしてでも技術を継承してもらわなければなりませんから、一生懸命教えています。

 さて、こうした話は企業の課長であるあなたにとって遠い世界の話でしょうか? 「自分は大企業の管理部門だから全然ピンとこない」と思われたでしょうか?

 実は企業の課長たちにも、腕自慢の職人と同様の傾向が見て取れます。

 ある中堅薬品メーカーは、外から見ると平均的な日本企業に思えます。業務内容からして真面目な印象ですし、男性社員はみな紺系や黒っぽいスーツに地味なネクタイを締めています。現場社員から管理職まで全員、言葉遣いからメモの取り方、はたまたお辞儀の仕方まで、同じように育てられたという雰囲気に満ちています。

 ところが、見た目と中味はまるで違うのです。昨春、12人の新卒を採用したこの薬品メーカーは、新人を経理部に1人、人事部に1人、商品開発部に1人配属し、残りの9人を営業部に入れました。営業部の新人教育は独特です。営業部には課長が5人いて、新人は最初の1年間上司を固定せずに、5人いる課長のうち誰かの下について仕事を学ぶというものです。

 このやり方を聞いて9人の新人は喜びました。

 「いろいろな仕事のやり方を覚えられそうだね」
 「偏らなくていい」
 「ずっと同じ上司の下では、相性が悪かったとき最悪だもんね」

コメント7

「輝く課長の行動科学マネジメント」のバックナンバー

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「上司の違いで部下の将来が変わる、それは不幸だ」の著者

石田 淳

石田 淳(いしだ・じゅん)

ウィルPMインターナショナル社長

行動科学マネジメントの第一人者。行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものにアレンジ、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者などから支持を集める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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