• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

バッタ博士、モーリタニアへ旅立つ

モーリタニア国立サバクトビバッタ研究所(4)

2014年4月15日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

今回、訪ねたのは西アフリカの砂漠の国、モーリタニア。しばしば大発生しては、緑という緑を食い荒らす害虫、サバクトビバッタを研究している“バッタ博士”こと前野ウルド浩太郎さんの研究フィールドに行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 日本の研究室でサバクトビバッタと運命的な出会いを果たした前野ウルド浩太郎さんは、野生のサバクトビバッタがいるモーリタニアのサバクトビバッタ研究所を拠点に選んだ。その背景には、それまで前野さんが「実験室」でのみサバクトビバッタを見てきたことに、少々、違和感を覚え始めたことにある。

 「実は博士課程に入った頃から、このまま研究していってもはたしていいものかどうか、恥ずかしさとか後ろめたさを感じはじめていまして。よくよく考えたら、サバクトビバッタは現地でものすごい大発生をして、深刻な被害を及ぼしているわけじゃないですか。とするなら、野生のサバクトビバッタが何をしているのかを知ることが、結局自分の最終目的じゃないかと。相変異のメカニズムを知るとか、これまでのテーマをやっていく上でも本当の自然を知らなければ、間違ったところにたどり着いてしまうんじゃないか、そういう不安やフラストレーションがありました。それで、現地に行って研究して、なおかつ、アフリカのバッタ問題の解決に貢献できたらいいな、できるんじゃないかなって、最初は軽い気持ちです」

 軽い気持ちと本人は言うが、環境が整えられた日本の研究室から、えいやっと日本人がほとんど住んでいない砂漠の国へと旅立つのは、それなりの決意がいる。ポスドク(博士研究員)を支援する日本学術振興会の海外特別研究員という制度で、生活費と研究費はまかなえるものの、それも2年の期限付き。キャリアとして考えれば、賭け、ということになるだろう。

 幸運だったのは、モーリタニア側の受け入れが、かなりしっかりしていたことだ。研究所内にあるゲストハウスを居室兼研究室として使えたし、なにより、研究所長のババ博士が日本からやってきた研究者を非常に歓迎してくれた。ババ所長には、ぼくも滞在中、3回ほどお会いしたが、バッタ防除についての責任を担って多忙であるにもかかわらず、常に笑顔で人を包み込む人格者だ。研究所で雇用する現地の職員の人望も厚い所長みずからが、前野さんの研究を大歓迎し、フルサポートしてくれた。

ババ所長と前野さん。研究所の前で。
8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識
川端 裕人(著)、三島 和夫(著)

 睡眠の都市伝説を打ち破り、大きな反響を呼んだ「睡眠学」の回が、追加取材による書き下ろしと修正を加えて単行本になりました! 日々のパフォーマンスを向上させたいビジネスパーソンや学生はもちろん、子育てから高齢者の認知症のケアまでを網羅した睡眠本の決定版。睡眠に悩む方々は、本書を読んでぜひ理想の睡眠を手に入れてください。

コメント0

「研究室に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「バッタ博士、モーリタニアへ旅立つ」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長