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バッタ博士の研究に「アフリカじゅうが期待をしている」

モーリタニア国立サバクトビバッタ研究所(6)

2014年4月17日(木)

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今回、訪ねたのは西アフリカの砂漠の国、モーリタニア。しばしば大発生しては、緑という緑を食い荒らす害虫、サバクトビバッタを研究している“バッタ博士”こと前野ウルド浩太郎さんの研究フィールドに行ってみた!(文・写真=川端裕人)

 前野さんが所属しているモーリタニアの国立サバクトビバッタ研究所(=防除センターでもある)は、飛翔能力がある成虫になる前に幼虫を防除することで、大発生を抑え込もうとしている。これは、国連食糧農業機関FAOが推奨する方法でもある。

 前野さんの研究拠点でもある本部から、常に防除チームが砂漠に遠征しており、ぼくが訪ねた11月時点で、長い人では4カ月、つまり7月からずっと砂漠暮らしを続けていると聞いた。

 ぼくがフィールドを訪ねた2日目。薄曇りながら、朝から太陽の熱を感じる程度には天気が戻ってきた。前々日は雨でサバクトビバッタの幼虫がシェルターから動かず、前日は風が強くて薬剤散布がままならなかった(おかげで、我々はたくさん観察できた)。3日ぶりに、やっと、防除活動ができる日がやってきたのだった。

 前の日に会った時には、リラックスムードだった防除チームだが、この日は朝から、キリッと準備に余念がなかった。

 ピックアップトラックの荷台には、薬剤のタンクと空中噴霧器が取り付けられている。ここで使われているのは、超低量(Ultra-Low Volume) 散布 という技術だ。サバクトビバッタが移動しているところに濃い殺虫剤を少量撒く。そこを通ったバッタは、殺虫剤の付いた餌を食べたり、直接体に殺虫剤がついたりして死亡する。

 薬剤は人体にも有害なので、作業をする者たちは、自分たちの身体を守らなければならない。青いつなぎの防護服を着て、マスク、フェイスガード、さらに頭にはターバン状の巻物までして、防護する。そして、ランドクルーザーをじぐざぐに走らせつつ、要所要所でミスト化した薬剤を撒いていくのだ。

 前野さんは防除作業とはつかず離れずの距離で、まだ薬剤の影響を受けていない群れの観察を続けた。ぼくとしては、防除作業の様子もつぶさに見つつ、幼虫のマーチング・バンドも見ているという状況だ。

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「バッタ博士の研究に「アフリカじゅうが期待をしている」」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官