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ニッポンの魅力は、「スシ」より「スイカ」!

ジャパン電子マネーはなぜこれほど洗練されているのか?

2014年5月12日(月)

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 この連載では、シェーデ教授が研究活動や日常のディスカッションを通じて「面白い」と思った、日本のビジネスに関するトピックについて、海外の目線からご紹介します。

 初めまして。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)で日本型経営論を研究・教えているウリケ・シェーデ(Ulrike Schaede)です。ドイツ人で、ドイツの大学で日本学と経済学の博士課程を修了しました。日本を初めて訪れたのは1982年で、 当時特に驚いたのは、日本の会社が、文書を手書きして、グローバルに競争をしていたことです。

手書きで機能する経済大国に魅了されて…

 この“手書きで機能する経済大国”にすっかり魅了された私は、日本語を勉強しながら、日本をあちこち旅行しました。普通の日本人よりもよっぽどたくさん、日本の各地を旅行し、お寺やホテルを見て回ったと思います。一番好きな場所は富山県、九州地方(特に天草や日向)、そして東北地方です。以来私は、日本の研究をライフワークにしています。

 日本がバブル経済の時期にあった87年頃、私は一橋大学の博士課程の学生でした。合計8年間、研究員や教授として様々な研究機関で日本型経営の勉強をしました。日本語も流暢に話せます。92年に米カリフォルニア大学バークレー校、それからカリフォルニア大学サンディエゴ校という、日本の研究においては米国を代表する2つの大学で研究を続け、今は大学で日本型経営論を教えています。 専門分野は日本企業の企業戦略です。

お寿司が大好きですが・・・

 お寿司は日本発のグローバルなヒット商品ですし、米国でもドイツをはじめとするヨーロッパの国々でもお寿司屋さんと回転寿司はとても人気があります。 私もお寿司は大好きですし、米国風の「カリフォルニア・ロール」よりも日本人が作る“本物の”お寿司のほうを好みます。お寿司は素晴らしい料理ですが、“日本の素晴らしさ=お寿司の素晴らしさ”というわけではありません。私にとっては今でも、“日本の素晴らしさ=日本のイノベーション”です。

 日本のイノベーションがすごかったのは20世紀の話だ、と現在よく言われています。 私も、ソニーのウォークマンや、デジタルビデオカメラや、90年代に初めて買った東芝のノートパソコンには驚きました。しかし、日本のイノベーションは現在も進行中なのです。私たちは、日々進展し続ける日本のイノベーションの素晴らしさ、及びその秘められた可能性に気づいていないだけなのです。この連載では、世界を代表する日本の素晴らしいイノベーションを、外国人の観点からご紹介していきたいと思います。

最も印象的なイノベーションは、スイカです

 日本の社会、ビジネス両方の観点から見て印象的なイノベーションの1つは、Suica(スイカ)です。スイカについてUCSDで丸々90分、講義をすることもあります。なぜかって? それはスイカは日本のテクノロジーと社会の特徴を反映しているからだけではなく、スイカをはじめとする電子マネーのビジネスにおいて、日本は世界のリーダーだからです。

コメント13件コメント/レビュー

suica/passmo の普及で何がありがたいかってそれは1円玉や五円玉で財布が膨らまなくて済むことでしょう。コンビニでは本当にありがたいです。次に、suica/passmoのどちらかがあればどこのコンビニでも買い物ができます。この2点が普及を加速した大きな要因だと思います(2014/06/24)

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「ニッポンの魅力は、「スシ」より「スイカ」!」の著者

Uシェーデ

Uシェーデ(うりけ・しぇーで)

米UCサンディエゴ大学教授

日本型経済・経営および経営戦略論の権威。主な研究領域は、日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、政府との関係、企業再編、起業論など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

suica/passmo の普及で何がありがたいかってそれは1円玉や五円玉で財布が膨らまなくて済むことでしょう。コンビニでは本当にありがたいです。次に、suica/passmoのどちらかがあればどこのコンビニでも買い物ができます。この2点が普及を加速した大きな要因だと思います(2014/06/24)

香港ではOctopus以外の、シンガポールではEZ-link以外のICスキームが(ほぼ)出てこなかったのに対し、日本ではWAONやnanacoに代表される流通系の電子マネーなど、会社ごとに電子マネーが乱立している状態にあるという部分へ切り込んで欲しかったなと思います。一方、自動改札機が不正乗車を作ったのは事実で、「人を欺かずに機械を欺く」不正乗車が横行したので、この点は難しい面もあります。ICになったとはいえ、ICが故にできてしまう不正乗車も「現実に存在します」から、この部分は全部つぶすのは難しいのでしょうね。一方、香港Octopusの携帯対応ではSIMへIC情報を書き込むという方式で、日本のように専用チップを用意している状態はガラパゴスと表現しても差し支えないでしょう。ただし、香港はもともとSIMフリーであるということに注意が必要ではありますが。(2014/06/24)

自動改札機の導入は関西ではずっと早かったはずです。関東は送れたことが逆により便利な電子マネーの導入を早くしたと思っています。▽エディなどと比べるとスイカが先に成功したのはおっしゃるとおり鉄道で使えることが大きかったと思います。最初使えるお店が少ないとなかなか普及しないものですが、まず、切符の変わりに普及させて、行き渡ったころにお店でも使えるようにすることでお店での端末導入がスムーズに進んだと思います。そのあたり経過の解説もぜひお願いしたいところです。(2014/05/12)

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