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伝説の3つ星レストラン「エル・ブリ」から学ぶ「世界観」の創出

イノベーションを継続的に創造するための組織作り

2014年5月19日(月)

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エル・ブリの入り口

 読者の皆さんは、かつて世界一予約の取れないレストランと言われたエル・ブリ(スペイン語発音ではエル・ブジ。ここでは地元のカタラン語発音のエル・ブリで統一する)をご存じだろうか?

50席に200万件の予約が殺到

 イギリスの雑誌「レストラン」が毎年発表する世界レストランランキングで5度の世界一を獲得したミシュラン3つ星レストランであり、1つのコースが30皿以上のスモールポーションから構成される唯一無二の独創的なスタイルは世界中から賞賛された。エル・ブリのコース料金は1人当たり285ユーロ(食事のみ)で、その約50席しかないテーブルに、年間200万件以上の予約が殺到した伝説的なラグジュアリーレストランである。

 そして、このかつてミシュラン1つ星止まりだったエル・ブリを、独創的な3つ星レストランにまで引き上げたのが、オーナーシェフのフェラン・アドリアである。今回のコラムでは、エル・ブリの舞台裏にスポットを当て、フェランがいかにしてイノベーションを生み出し、ラグジュアリービジネスの成功の要諦である独自の世界観を磨き上げてきたかについてご説明したい。

 エル・ブリをよくご存じない方のために、簡単にエル・ブリについてご紹介しよう。エル・ブリの歴史は意外と古い。1961年にドイツ人の医者シリング夫妻によって、バルセロナから車で2時間のリゾート地コスタ・ブラバに設立されたのが始まりだ。

 ヨーロッパ中の美味しいレストランを食べ歩いていた食通のシリング夫妻は、当初より自分たちのレストランもいつかミシュランの星を取るような高級店にしたいと考えていた。エル・ブリは実力派シェフを招き入れ、70年代にはミシュラン1つ星のリゾートレストランとなった。現在のシェフ、フェラン・アドリアが加わったのは83年のことである。

 87年にシェフへと昇格したフェランは、ミシュランの1つ星と2つ星を行ったり来たりするレストランの現状を打破したいと思い立ち、これまでにない全く新しいスタイルの料理を作り出すことを決意した。数年の試行錯誤を経て、フェランはモダン・スパニッシュあるいは「分子ガストロノミー」などとも評される、全く新しい創作料理を完成するに至る。そして、97年エル・ブリはついに念願のミシュラン3つ星を獲得した。

コメント3件コメント/レビュー

なぜいまさらエル・ブジなのでしょう?いまや「伝説」でしかない、奇をてらった趣向を「イノベーティブ」というのはおかしいと思います。(2014/05/19)

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「伝説の3つ星レストラン「エル・ブリ」から学ぶ「世界観」の創出」の著者

福田 稔

福田 稔(ふくだ・みのる)

ローランド・ベルガーP

慶応義塾大学商学部卒、欧州IESE経営大学院経営学修士(MBA)。大手ITコンサルティング会社を経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なぜいまさらエル・ブジなのでしょう?いまや「伝説」でしかない、奇をてらった趣向を「イノベーティブ」というのはおかしいと思います。(2014/05/19)

エル・ブリの調理人たちの物凄い努力には驚かされるものがある。しかし出される料理をどれだけの客が確かに理解できる(または味わえる)のだろうか。その料理が、ときには一時期もてはやされた抽象画のようにも見えるのは、食べ物に不自由している私だけなのだろう。(2014/05/19)

何を言っても衣食住は人間様も含む動物の基本と思う。さかな達にもか?彼等に衣装が要るか?などと難しいことは言いなさんな。筆者の記述が食・グルメの三つ星だブランドだに共鳴共感する余り考えは果てしなく広がり、思考の針は経済から政治に向かった。安倍リーダーが銀座のすし店で米国のリーダーと会食―素晴らしい、いいことだ。けれど一流であること、ブランドこそ大切というこの記述から味わう味わいとはおよそかけ離れた味気のない印象しかない。主従、ボスと家来の間の上げ膳、据え膳まがい精神ではその場はブランドでも折角の馳走も台無しというものだ。平和国家のブランド、70年も前のことにせよ和魂洋才をもって,まがりなりにも民主主義を引っ提げて、真に昨日の敵は今日の友を地でゆく礼節を重んじる国づくりに励んできた。とは言いながら凛とした孤高の國づくりができたか、甚だ昨今特に疑問に思える。かぎりなく一流、ブランドの一國ここにありを掲げ続けたい。(2014/05/19)

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三品 和広 神戸大学教授