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世界選手権 逆転金メダル! 羽生選手の本番力の秘訣

  • 久世 浩司=ポジティブサイコロジースクール代表

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2014年4月30日(水)

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 スポーツの世界に限らず、ビジネスの世界でも重圧のもとで実力を発揮しなければいけない「本番」が多々あります。プレゼン、商談や交渉事、さらには重要な顧客との会議などは「小さな修羅場」であり、ビジネスパーソンとしての「レジリエンス」が試されます。

 レジリエンスの習得には研修が活用されていますが、もうひとつの有効な手段が「コーチング」です。このレジリエンス・コーチングで参考になるのが、ソチ五輪と世界選手権の2つで金メダルを獲得した羽生結弦選手のコーチであるブライアン・オーサー氏です。同氏は羽生選手だけではなく、韓国のキム・ヨナ選手も金メダリストに育てあげた名伯楽です。

 フィギュアスケート選手は、ジャンプ後の転倒などの失敗や他のライバル選手への敗北などの「怖れ」がつきものです。このネガティブ感情のスパイラルを断ち切らないことには、重圧がかかる試合本番で実力が発揮できません。

 オーサー氏が五輪前に羽生選手にコーチングしたのが、自身を 「挑戦者」と位置付けることでした。挑戦心が活気づけられると、勇気が湧いてくるのです 。『「勇気」の科学』の著者ロバート・ビスワス=ディーナー博士は「怖れの感情は、勇気で克服できる」と言っています。自分はチャレンジャーであるという姿勢が怖れというネガティブ感情に囚われない処方箋となるのです。

 羽生選手は五輪で金メダルを獲得した後の世界選手権でも、自身を挑戦者と位置付けていました。ライバルは自分です。貪欲に最高のパフォーマンスを追求し、常に挑戦する姿勢が世界選手権での逆転優勝へと導きました。

 オーサー氏は逆境から立ち直る力の源泉となる「レジリエンス・マッスル」を鍛えるコーチングに長けていました。レジリエンス・マッスルとは、前回詳しく述べた「自己効力感」「ストレングス(強み)」「ポジティブ感情」「ソーシャルサポート」です。

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