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ジャパンディスプレイを再生した「鬼」

設備よりまず人を変えろ

2014年5月1日(木)

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工場内で指示を出すジャパンディスプレイの福井功CMO(右)

 韓国、台湾勢に完敗し、瀕死の状態と言われた電機業界。日本でモノ作りを続けられるのか、瀬戸際に立たされていた。大規模な業界再編を経て、ようやく再生への足音が聞こえ始めた。

 「ポンプからガタガタ音がする。部品がこすれて細かいゴミが発生しているぞ」「装置のチャンバー(金属製容器)の清掃が甘い」

 日立製作所と東芝、ソニーの中小型液晶事業を統合し、2012年4月に発足したジャパンディスプレイ(JD)。千葉県茂原市や石川県能美市、愛知県知多郡など、国内6カ所にある工場で日々、大声が飛んでいる。

 声の主は、福井功氏。JDの執行役員・CMO(最高製造責任者)として工場全体を統括する人物だ。東芝松下ディスプレイテクノロジー(当時)時代に深谷工場(埼玉県深谷市)の工場長として業績改善に貢献し、頭角を現した。強面の表情と怒鳴り声から、社内では「生産の鬼」と呼ばれる。

 3社の事業統合は、韓国、台湾勢などの台頭を背景に、競争激化による液晶市場の環境悪化が後押しした。企業文化が違う3事業をどう融合させて、再生に結び付けるのか。

 そのカギは、働く人たちの意識改革にあった。福井CMOのリーダーシップにより、最大の弱点だった歩留まりが劇的に改善したのだ。

 福井CMOはJD発足から1年間ほぼ毎日、製造現場を歩き続けた。6工場をそれぞれ1週間に1度は訪れるため、本社で毎朝実施される役員会議はほとんど欠席。大塚周一・社長兼CEO(最高経営責任者)から「あいつは何をやっているんだ」と怒られたほどだ。

 ここまで現場に入り浸っていたのにはワケがある。

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「「知」のケイレツで蘇る ニッポンの工場」のバックナンバー

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「ジャパンディスプレイを再生した「鬼」」の著者

佐伯 真也

佐伯 真也(さえき・しんや)

日経ビジネス記者

家電メーカーで約4年間勤務後、2007年6月に日経BP社に入社。日経エレクトロニクス、日経ビジネス編集部を経て、15年4月から日本経済新聞社証券部へ出向。17年4月に日経ビジネス編集部に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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