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ぶつけて壊すから高いモノは要りません

中国的電動自転車事情

2014年5月1日(木)

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上海市内の大型量販店。大きなスペースを割いて電動自転車が販売されている

 上海で生活を始めて足かけ13年ほどになるが、「いつの日か……」と妄想していることが1つある。それは、交通事故を目撃し、現場検証にやって来た警察から証言を求められたら「どっちもどっちでしょう」と答え、どちらの味方もすまい、ということ。

 交通事故で亡くなったり重傷になったりすることもあるわけだから、決して茶化して言っているわけではない。それほど、上海の交通マナーには辟易しているのである。

 中国では自動車は右側通行だが、右折信号のある交差点を除き、自動車は正面の信号が赤でも右折ができる。それはルールだからもちろんいい。ただ、右折した先の横断歩道に歩行者が歩いていても、お構いなしに突っ込んでくるのがいただけない。それも歩行者に向かって真っ直ぐに、だ。

 マナーが悪いのは、自動車に限らない。自転車、バイク、電動自転車でも同じだ。朝夕のラッシュ時には主要な交差点に警察や交通指導員がいて目を光らせているので随分マシだが、それらの人がいない場所や時間帯では「信号は無視するためにある」とでも思っているかのような人がまだまだ多い。

 そんなわけだから、こちらは細心の注意を払って道を歩いていても、思いもよらぬ方向から自動車や自転車が突っ込んでくることがあるので、肝を冷やすことが少なくない。幸い、病院に行かなければならないような事故には遭っていないが、自転車や電動自転車に軽くかすられ、家に帰って見てみたらアザになっていた、などということが何度かあった。自宅から最寄りの地下鉄駅までの途上に信号のある交差点が3つあるのだが、「止まれよ」「赤信号だろう」「危ないだろ」「ここは横断歩道だろうが」等々、怒鳴ったり、ブツクサ言ったりしない日は1日もないほどだ。

 ところが、である。冷静に周囲を眺めてみると、交差点で怒鳴ったり、かんしゃくを爆発させたりしているのは、その場では私一人だけである。もちろん、交通マナーの悪さで危ない目に遭っている、遭いそうになっているのは私だけではない。中国人でも同じだ。実際、街を半日も歩けば、衝突して転倒し、悪態をつき、罵り合っている光景を1件や2件は必ず見る。ただ、ぶつかる前の普段の段階で、「お前マナー悪いぞ」と注意している光景はほとんど見かけない。「確かに危ないが、だからといって、目くじらを立てるほどのことでもない。よく見て渡りゃすむ話」ということなのだろう。確かにそう割り切った方が疲れないですむのだろうが、何年経ってもなかなか「郷に入れば……」とはならないものである。

電動自転車は日常の足として定着

 さてこうした環境下、上海で道路を歩いていて最も怖いのは電動自転車である。電動の特徴で音がほとんどしないうえ、自転車よりも速度が出るので、接近してきても気付かないことが多いからだ。この電動自転車、上海の市民にとっては欠かせない日常の足になっている。

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「ぶつけて壊すから高いモノは要りません」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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