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「女性顧問」誕生、人気の秘密は?

2014年5月9日(金)

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 第二の人生で長年の経験を生かして「顧問」ができたら――。これは男性管理職にとってひとつの憧れだろう。経営支援、つまり顧問といえば、これまでは男性の仕事というイメージだった。ところが最近、顧問として活躍するキャリア女性が出てきた。男女雇用機会均等法前後に企業に入った女性が50代を迎え、キャリアの第二ステージで経営コンサルタントとして力を発揮する人が出てきたのだ。

 「あなたを経営参謀に迎えたい会社があります」

 中小企業と大手企業の元経営幹部をつなぐ顧問マッチングサービスのテレビCMの最後に、こんな台詞が流れた。これを目にしたマーケティング会社社長の冠典子さん(48歳)は、ピンときた。

 「顧問?! 私にもできるかもしれない」

冠典子さん(48歳)マーケティング会社ティアレ代表

■職務経歴■
1984年 高校卒業後、資生堂販売に入社。
  店頭販売、美容アドバイザーとして海外派遣を経験。
1989年 資生堂本社に異動、コスメ製品の商品開発・マーケティング企画担当に。
  ドラッグストアやバラエティーショップ等で販売するコスメで数々のロングセラー商品を生み出す。
  「ウオーターinリップ」は20年を超えるロングセラーに、「シーズ泡立つメーク落とし」は年間販売440万個を達成、「肌水」は年間販売1200万本を達成し、社長賞を受賞。
2001年 資生堂ビューティーフーズの商品企画部に異動し、美容・健康商品の開発を手がける。
2004年 独立。
■現在■
●マーケティング会社を経営
●この2年で個人的な伝手による依頼も含め十数社の顧問を務める:メンズアパレル、呉服店、化粧品会社など

 高校卒業後に資生堂販売に入った冠さんは、その後本社の商品開発部門に異動し、ブランドマネジャーとしてドラッグストア・コスメの開発を手掛け、「ウオーターinリップ」「肌水」など数々のロングセラー商品を生み出してきた。誰しも認める実績はあるものの、管理職の経験はない。顧問といえば、大手企業の管理職や役員を務めた男性のイメージ。「私には無理だろうな」と思いながら試しに登録してみたところ、意外なことにすぐさま顧問の依頼がきた。

 ある油脂会社が日用石鹸の技術を生かしてオーガニックのスキンケア商品を開発するにあたり、商品開発の顧問になってほしいという。訪ねてみると商品の質はいいものの、ブランド構築の手法がおぼつかない。早速、コンセプトや美容理論の立案、商品ラインナップ、パッケージデザインの見直し、WEB制作まで、ステップを踏みながらブランドを構築し直した。

「御社のどんな強みを生かしたいのですか」
「どんな顧客を取り込みたいのでしょう」

 社員の考えをできるだけ生かしながら、そして会社の事情に寄り添いながら、「もみほぐす」ようにして助言をする姿勢により信頼を得て、顧問契約を更新し続けている。

 強みは、コンセプトワーク。ある化粧品会社では「化粧品のシリーズ化をやめて、究極の1点に絞って『1点コスメ』を出しましょう。そのためにitten cosmeという子会社を作ってはどうですか」と提案、斬新なアイデアが経営者の心を捉えた。「泥練洗顔」といった1点もののコスメを発売し、話題を呼んでいる。

 顧問契約は、得意のコスメ分野だけではない。売上が伸び悩む呉服店には「まずは着物でのお出かけに壁がある。これを支援するサービスが必要」と提案して「いつも.きもの」という着物好きが集まるサイトを立ち上げた。メンズアパレルブランド「Kent Ave」からは、買い物に同行する妻の心を捉えるため女性目線の商品開発を支援してほしい、顧客の年齢が上がってきたアイビーブランドを再構築したいので力を貸してくれと頼まれた。

 冠さんは、資生堂で女性ブランドマネジャーが登用された第一世代にあたる。冠さん自身は、激戦市場のドラッグストア・コスメを開発するという修羅場で鍛えられた。新技術を一切使えない分野で、価格競争を勝ち抜く商品を開発しヒットにつなげてきた。商品企画からスーパーへの営業、販売員教育まで手掛ける「何でも屋」、その経験すべてが中小企業の顧問をするうえで生きているという。

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「「女性顧問」誕生、人気の秘密は?」の著者

野村浩子

野村浩子(のむら・ひろこ)

ジャーナリスト・淑徳大学教授

日経ホーム出版社(現日経BP社)で「日経WOMAN」編集長、女性リーダー向け雑誌「日経EW」編集長などを歴任。日本経済新聞社・編集委員などを経て、2014年4月から、淑徳大学人文学部表現学科長・教授。財政制度等審議会委員など政府審議会委員も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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