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「漁夫の利外交」で韓国は無限大のツケを払う

読者からの質問に答えて(13)

2014年5月16日(金)

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 韓国人は「二股外交」に酔う。では、それは成功するのか。読者と考える。

離米従中に抗する「趙甲済」

前回は3割強の韓国人が「安全保障のパートナーを、米国から中国に鞍替えすべき」と考えているという衝撃的な話を聞きました。そして「離米従中」の流れに抗するメディアは、親米保守のネット媒体である趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムぐらい、ということでした。

鈴置:その趙甲済ドットコムを舞台に、舌鋒鋭く「二股」を批判する識者がいます。「ヴァンダービルド」という筆名で書いています。

 2013年10月に登場して以来、この人の記事は日本の韓国研究者の注目を集めてきました。経歴などは一切分かりませんが、国際関係に関する高い見識から大物外交官OBと見られています。

 最近、関心を呼んだヴァンダービルド氏の記事は4月23日の「韓米首脳会談を前になぜ、習近平に依頼の電話をかけたのか?」(韓国語)です。ポイントは以下です。

アマチュア水準の韓国外交

  • オバマ大統領の今回のアジア歴訪の目的の1つは、韓米日の3国の確固とした結束を通し(核実験などに)断固として対処するというシグナルを北朝鮮に送ることだ。

  • 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が習近平主席に(北の核実験阻止を依頼する)電話をかけたことは「(韓国にとって)3カ国の結束とは会談で語るだけの名分に過ぎず(北の問題については)中国を頼るつもりではないか」との不必要な誤解を米国に持たせる。

  • 電話は、3カ国の結束に拒否感を持つ中国への配慮だったのだろう。だが、もともとの友邦である米国、日本とはその分、疎遠になる可能性がある。

  • 世界で最も危険な地域で責任を果たしている我が国の外交安保担当者は、もう少し慎重に、ち密に対処する必要がある。今のようなアマチュア水準ではだめだ。

「アマチュア」とは、なかなか厳しいですね。

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「「漁夫の利外交」で韓国は無限大のツケを払う」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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