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ラオス料理は幸福のおすそ分け

2014年5月16日(金)

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 「ラオスにはお正月が一年に3回ある」

たくさんの人びとが集う大使館。新年は仏像に水をかけて清める。ラオス本国では正月の期間中、人びとがお互いに水をかけあう“水かけ祭り”が行われるが、もともとは仏像を清めた水を家族や友人にかけて祝ったのがはじまりだという

 以前、知人に聞いてから気になっていた。3回とは1月1日、旧正月(1月下旬~2月下旬頃で今年は1月31日)、そして4月中旬。ラオスでは上座部仏教(小乗仏教)を信仰し、それに基づいた仏暦が用いられている。最近は西暦もよく使われ、また華僑が多く住むことから1月1日と旧正月も祝うが、本来は西暦の4月中旬頃が新年にあたるため、もっとも重要な正月なのだという。ちなみに同じメコン川流域にあるタイ、カンボジア、ミャンマーも同様である。

 日本でお節料理やお雑煮を食べるのが慣習であるように、ラオスにも正月の料理はあるのだろうか。そんな興味を抱いていたところに、4月13日に東京都港区にある駐日ラオス大使館で新年のイベントがあることを知り、期待を胸にやってきた。

 大使館は日本に住むラオス人を中心に多くの人で賑わっていた。民族衣装を着た女性もいてとても華やかだ。受付にいた女性に声をかけてみる。

新年に必ず食べる料理

ラオスの民族衣装の巻きスカート「シン」を身につけたプヴォンさん。2003年から2010年まで大阪と熊本の大学に留学し、2013年から大使館で勤務しているそうだ

「ラオスの新年は“ピーマイラオ”と言います」

 そう教えてくれたのは、大使館に勤務するプヴォン・タマウオンさん。ピーが「年」でマイが「新しい」の意味だという。「今年は4月14日が新年にあたりますが、日本ではみんなが集まれる日曜日にお祝いをすることになりました」などと説明してくれるプヴォンさんに、料理について尋ねた。

 「ラオスのお正月料理は何ですか?」

 すると、「日本のようなお正月料理はありません」とのお答え。そうなんだ……と肩を落とす私に、プヴォンさんは「でも、必ず食べる料理はありますよ」とにっこり笑って、料理がある場所へ連れて行ってくれた。ビュッフェ形式のようで、テーブルの上にさまざまな料理が並んでいる。プヴォンさんはひとつの料理の前に立ってこう言った。

ラオスの人びとは信心深い。正月のイベントでもお坊さんにお布施をして功徳を積み、悩みを話したり、今後を占ってもらったりしていた

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「ラオス料理は幸福のおすそ分け」の著者

中川 明紀

中川 明紀(なかがわ・あき)

ライター

講談社で書籍、隔月誌、週刊誌の編集に携わったのち、2013年よりライターとして活動をスタート。インタビュー記事を中心に、雑誌や電子出版物で活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長