• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

SPA好調の裏で、低迷する大手総合アパレル

ワールド、TSIともに苦戦、三陽商会もバーバリー後に不安

2014年5月20日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 先日、ワールドの2014年3月期連結決算が発表された。売上高は3173億3700万円(対前期比5.7%減)、営業利益56億4200万円(同21.3%減)、経常利益27億4000万円(同33.1%減)、当期損失16億900万円と減収大幅減益の当期赤字に終わった。

 2013年3月期連結は売上高が対前期比2.0%増だったものの、営業利益は同39.0%減、経常利益は同55.9%減、当期損失は7億3600万円だったから2期連続の当期赤字ということになる。それに加えて2期連続の大幅減益であり、極めて厳しい数字である。

 ワールドに限らず、90年代後半から2000年代中盤まで隆盛を誇った大手アパレルの多くは今、軒並み苦戦している。

アパレル大手の2013年度決算
会社名 売上高 営業利益 純利益
ワールド
※3月期決算
3173億3700万円
(前期比5.7%減)
56億4200万円
(同21.3%減)
▲16億900万円
TSIホールディングス
※2月期決算
1819億7200万円
(前期比1.9%減)
▲11億2800万円 11億1100万円
三陽商会
※12月期決算
1063億5000万円
(対前期比1.2%減)
70億5300万円
(同20.5%増)
36億4800万円
(同70.1%増)

 サンエーインターナショナルと東京スタイルが合併したTSIホールディングスも不調が続いている。2014年2月期連結の売上高は1819億7200万円(前期比1.9%減)、営業損失は11億2800万円、経常利益は14億3000万円(同44.6%増)、当期利益は11億1100万円となっており、経常利益は増加、当期利益も黒字化しているが、これは決算短信でも説明されているように営業外収益によって経常利益を確保でき、投資有価証券売却の特別益で当期利益を黒字化している。

 2013年2月期連結では増収だったものの、営業損失12億7700万円、経常利益9億8900万円、当期損失17億7900万円と厳しい数字だった。2014年2月期連結も本業が好調で経常増益・当期黒字化したわけではないから、苦戦は続いているといえる。

 不採算店を大量に閉店しており、今年1月には432店舗を閉店すると発表しただけではなく、前期にも509店を閉店している。2012年2月期末に2200あった店舗数を半数以下の941店舗にまで減らす。

バーバリーがなくなった後の三陽商会は…

 三陽商会の2013年12月連結は売上高1063億5000万円(対前期比1.2%減)、営業利益70億5300万円(同20.5%増)、経常利益74億9900万円(同26.4%増)、当期利益36億4800万円(同70.1%増)と好調だったが、ここは基幹ブランド「バーバリー」とのライセンス契約終了問題が重くのしかかっている。2015年で「バーバリー」とのライセンス契約が終了し、契約は更新されないとの見方が濃厚である。

 三陽商会側は「決定事項ではなく現在もまだ協議中」とのニュースリリースを先日、発表したが、来年で終了する契約がいまだに協議中という状況を考えると、バーバリー側は契約を更新する気はないと考えるのがもっとも筋が通っているだろう。バーバリーがなくなった後の同社の売上高は激減することになる。

 同社も今まで手をこまねいていたわけではなさそうだ。最近「マッキントッシュフィロソフィー」や「ポール・スチュアート」など「バーバリー」と同じくらいの価格帯のブランドを強化しているのは、「バーバリー」がなくなった後に備えてのことだろうと個人的に推測している。

 ……という原稿を書いた直後の5月19日に、三陽商会から来年6月末でバーバリーとのライセンス契約を終了するという発表があった。予想通りの結末といえる。「バーバリー・ブルーレーベル」「バーバリー・ブラックレーベル」の事業は継続するものの、ブランド名に「バーバリー」は使用できず、新しいブランド名で再スタートすることとなる。

コメント0

「「糸へん」小耳早耳」のバックナンバー

一覧

「SPA好調の裏で、低迷する大手総合アパレル」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏