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小さな民宿とペンションが“集客装置”になった

白馬五竜のムスリムフレンドリー・プロジェクト

2014年5月28日(水)

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2014年3月に来日し、白馬五竜スキー場で雪を楽しむマレーシア人グループ。雪上バーベキューは人気プログラムの一つ

 長野県北部に位置し、日本有数のスキーリゾートとして知られる人口9000人の白馬村。村全体の観光プロモーションを行う白馬村観光局の下には地域別に4つの観光協会があるが、その一つである白馬五竜観光協会が2011年からムスリム(イスラム教徒)の観光客の誘致に積極的に取り組み、既に180人を迎えている。

 ムスリム観光客誘致のきっかけとなったのは2010年、「21世紀東アジア青少年大交流計画」という政府の青少年交流プログラム事業でアジア地域から青少年訪日団が白馬村にやって来たことだった。

 「受け入れたのは、環境施設などを視察に来たインドネシアの若手政治家研修グループや、日本の高校生と交流を図るために来た東ティモールの高校生研修グループ。私たちがムスリムの人々に接するのは初めての経験だったが、親日家でフレンドリーな彼らに親しみを覚えた。もちろん食事などの配慮は必要だが、受け入れ自体はそれほど難しくないと感じた」と、地元で宿泊業などを営む同観光協会の羽仁潔理事は振り返る。

民宿やペンションがニーズにマッチ

 ムスリム観光客の誘致に興味を持った協会メンバーは、アジアから日本に来ていた留学生に対してヒアリング調査を行った。すると、日本への旅行ニーズはあるが受け入れ先が限られていること、家族をベースにした10~30人のグループ旅行が多く小規模な宿でのアットホームな対応が好まれることが分かった。

 「白馬五竜のエリアにある98軒の宿泊施設の多くは民宿やペンション。研修グループに対してホームステイ感覚のもてなしが好評だったことから、アジアのムスリム観光客をターゲットにすれば、宿泊施設の特徴をうまく生かせると考えた」と、同観光協会の佐藤文生事務局長は話す。さらに、「東南アジアの人々は、雪遊びや自然に触れたいといったニーズが大きい。雪と桜を楽しめる4月下旬と、雪と紅葉やリンゴ狩りを楽しめる11月下旬が魅力的な時期であり、宿泊施設にも余裕があるため、春と秋に迎えようということになった」と語る。

 その背景にはスキー需要の低迷がある。1998年の長野オリンピック以降、白馬村のスキー宿泊者数は年々減り、最盛期の半分以下にまで減少した。

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「小さな民宿とペンションが“集客装置”になった」の著者

井上 理江

井上 理江(いのうえ・りえ)

ライター

1989年早稲田大学第一文学部卒業。旅行業界誌「トラベルジャーナル」記者を経て、1994年よりフリー。アウトバウンドからインバウンドまで、観光のバックヤードを20年間ウオッチ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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