• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

原発時代は終わったのではないか

エネルギー政策を揺さぶる5.21大飯判決

2014年6月3日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

5.21衝撃の判決

 歴史的な出来事が起こった。2014年5月21日、福井地裁は、関西電力大飯原発3、4号機について、運転してはならない、という命令を下したのである。日本のエネルギー政策を根本から揺さぶるほどの大きな判決である。関西電力はこの判決を不服として翌22日に控訴した。しかし、仮に、上級審で判決が覆ることがあったとしても、かなり時間がかかるだろう。

 筆者は、太陽光発電を基幹電源として推進しようとしている。温暖化対策のためのCO2削減が主たる目的だ。

 一方、原発に関しては「慎重派」。すなわち、長期的には廃止するべきだが、即時撤廃は現実的でないという考えだ。具体的に言えば、2030年時点で、日本の総発電量の10%程度を原発で賄うのが適正なレベルだと想定している。そのためには、現存する50基のうち、常時10基程度を稼働させる必要がある。新規建設はしない。

 これが筆者の基本構想だったのだが、今回の命令で状況は大きく変わった。すこし、先走って考えてみれば、これで、日本の原発が終わるかも知れないのである。

大飯原発は「最後の稼働」か

 大飯原発は、福井県大飯郡おおい町にある。その3、4号機は、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに日本国内の全原発が停止して以降、初めて再稼働した原発である。

 3.11以降の稼働については、北海道電力の泊原発3号機が、震災から5カ月後の2011年8月に稼働しているが、これは、以前から試験運転中だったものを営業運転に移行しただけ。したがって、本来の意味での再稼働は、大飯が最初であった。

 2012年7月5日に大飯3号機が、同21日には4号機が発送電を開始した。しかし、その後再稼働した原発はなく、これら2基も、2013年9月2日に3号機が、15日には4号機も定期検査のため停止、再び日本国内における原発の稼働は停止され、現在に至っている。

 もし、今後日本のどの原発も再稼働しない、という事態になれば、大飯3、4号機は、「日本で最後に稼働した原発」になる。

コメント11

「「燃やさない文明」のビジネス戦略」のバックナンバー

一覧

「原発時代は終わったのではないか」の著者

村沢 義久

村沢 義久(むらさわ・よしひさ)

合同会社Xパワー代表、環境経営コンサルタント。

1974年東京大学大学院工学系研究科修了。1979年米スタンフォード大学経営大学院修了。2005年から東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任教授として地球温暖化対策を担当。合同会社Xパワーを立ち上げ代表に就任。2016年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック