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したたかに、なりすます韓国

韓国研究者の荒木信子氏に聞く(2)

2014年6月13日(金)

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 『なぜ韓国は中国についていくのか』の著者、荒木信子氏と「なぜ、日本人は韓国を見誤るのか」を話し合った(司会は坂巻正伸・日経ビジネス副編集長)。

朴槿恵がリベラル!

前回は、日本の自虐史観と韓国の被害者史観は持ちつ持たれつ、というところで話が終わりました。

鈴置:現在もその「持たれ合い」の構図が続いています。2013年5月のオバマ―朴槿恵(パク・クンヘ)の初会談を「歴史問題で米韓が日本を包囲した」といったノリで解説した日本の専門家がいました。

 それは、まさに韓国の言って欲しいことそのものでした。朴槿恵政権は従軍慰安婦問題で、米国の後ろ盾を得て日本に圧力をかけようと動き始めていました。韓国は「日本は韓国の言うことを聞くしかない」という空気を日本に作ろうとしていたのです。

 また、日本のある政治記者はこの会談を報じたテレビ番組で「両大統領はとても相性がいい。2人ともリベラルだからです」と語っていました。韓国人がこの番組を見たら「朴槿恵がリベラル?」と目を回したに違いありません。

 この記者は「安倍首相がタカ派だから米韓から外されている」と主張するため、韓国政府の「米韓関係は最高だ」というプロパガンダに乗ったうえ「朴リベラル説」を作ったのでしょう。

 専門家だからこそ、つまり利害関係者だからこそ、韓国の宣伝を日本で増幅して見せることも多いのです。身過ぎ世過ぎの専門家の言説には注意が必要です。

悔恨の90年代

荒木信子(あらき・のぶこ)
韓国研究者、翻訳者。『なぜ韓国は中国についていくのか――日本人が知らない中韓連携の深層』(2014年、草思社刊)で、日本人の気がつかなかった微妙な中韓関係を掘り下げ、注目される。1963年生まれ。1986年に横浜市立大学文理学部国際関係課程卒業、1992年、筑波大学大学院地域研究研究科東アジアコース修了。修士論文のテーマは「韓国人の日本観」。訳書に『金大中 仮面の裏側』『「偉大なる将軍様」のつくり方』など。『ある朝鮮総督府警察官僚の回想』『日本統治時代を肯定的に理解する』に編集協力した。(写真:尾関裕士、以下同)

荒木:日本人は韓国人の話に惑わされやすいですから。その思いから第6章の「韓国を見誤る日本人」を書きました。

 韓国人の話に「加担」する日本の専門家がなぜ存在するのか――。悪意を持って確信犯的に日本を貶めたい人もいるでしょうし、韓国に取り込まれた人もいると思います。

 でも、多くは善意の人々で、素直に「白を黒」と信じてしまったと思うのです。韓国人の話を真に受け、人道的な気持ちから「日本が悪い」と思い込んだ人たちです。ただ、善意から発したことでも、結果的には日本に大いに害となっているのではありますが。

鈴置:荒木さんは、1995年から中国が日本を歴史で攻撃するために韓国を利用し始めたとご本で指摘されています(「第4章 江沢民との『歴史共闘』」=125ページ)。

荒木:1990年代に中国と韓国が力を合わせ「歴史カード」を作り上げた。政治家を含め、日本の中にそれに協力する人もいた――。それが今になって日本を大きく制約しているのです。悔いても悔やみきれません。日本の脇が本当に甘かったのです。

 朴槿恵大統領の依頼を受けて、2014年に習近平国家主席がハルピンに安重根(アン・ジュングン)記念館を建設したのも、その延長線上にあります。

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「したたかに、なりすます韓国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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