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中国の対日投資はアフリカ8か国以下

「投資額」で浮かび上がる中国視点の世界地図

2014年6月10日(火)

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 本誌6月9日号の特集「アジアの苦悩 米中激突の最前線」の準備のために、米国と中国それぞれが、アジア・太平洋各国にどれだけの経済的な影響力を持っているかを比較すべく、貿易額や投資額、入国者数について調べた。やはり、と言うべきだろう。政治的、外交的には必ずしも中国と近いと言えない国々においても「中国からの経済的な影響力」が米国からのそれを遥かに凌いでいる、もしくは凌ぎつつあることが分かった。

 その中で、中国からの対外投資については『2012年度 中国対外直接投資統計公報』という中国政府による刊行物に拠った。

 特集の中では、残念ながら米中の比較においていくつかの課題があったため、投資額を「フロー(ある期間に流入したマネーの大きさ)」で見た。マネー流入の勢いについてはフローでも見ることもできるが、本来は「経済的な影響力の大きさ」は「ストック(ある期間に蓄積されたマネーの大きさ)」で見るべきだ。そこでまずはここでは、『2012年度 中国対外直接投資統計公報』に掲載されている数字を拾いながら、海外にストックされている中国からの投資について見てみたい。

アジア・アフリカ・南米に投資が集中

 2012年末時点でその総額はおよそ5319億ドル(以下、すべて米ドル、約54兆5426億円)。10年前の2002年にはわずか299億ドル(約3兆660億円)だったので、年平均成長率は30%を超えている。

 2012年末で経済圏別で見るとさらに面白い。首位がアジアで68.5%。これは当然として、次点は南米で12.8%、欧州の7%に次いで米国が4.8%、アフリカが4.1%もある。オセアニアに対する2.8%も合計すると、南半球(南米、アフリカ、オセアニア)に実に19.7%もの投資ストックが蓄積されている計算になる。

 同時期、世界各国に存在する世界各国からの全対外投資ストックの蓄積を見ると最大がEU(欧州連合)で41.7%。次いで米国が22%、カナダが6.7%、香港が5.6%、スイスが4.8%、ニュージーランドと日本が4.5%となっている。これら20世紀以来の資本蓄積の偏りと中国からの投資戦略のズレからは、中国が経済的な「新天地」に影響力を増そうとしている明確な姿勢が浮かび上がってくる。

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「中国の対日投資はアフリカ8か国以下」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師