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百貨店の「素人」にデザインをさせる

三越伊勢丹ホールディングス社長・大西 洋さん(2)

2014年6月20日(金)

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川島:大西さんが社長になってから、三越伊勢丹にハード面とソフト面、双方に大きな変化をもたらせました。ハード面ではなんといっても基幹店である伊勢丹新宿本店を大改装しましたね。いくらくらいかけたんですか?

大西 洋(おおにし・ひろし)
三越伊勢丹ホールディングス社長
1955年東京都生まれ。 79年慶応義塾大学商学部卒業後、伊勢丹(現・三越伊勢丹)入社。紳士統括部長などを経て、2008年三越常務執行役員、伊勢丹常務執行役員。09年伊勢丹社長。11年三越伊勢丹社長。12年2月より現職。(写真:村田和聡、以下同)

大西:100億円を投じました。1店舗の改装費としては巨額です。

川島:100億円! 改装が終わったのが2013年3月。1年たって、いまや多くの人で賑わっていて、売り上げも確実に伸びているそうですが、それだけ大きな投資を1店舗の改装に対して行うことに対し、社内から反対、なかったんですか?

大西:おおありです(笑)。けっこう反対意見もありました。2010年に計画したのですが、当時はリーマンショック直後で景気も良くなかった。そんな折りに、1店舗の改装に約百億円を投資することに対して、必要性についてはいろいろ問われました。それでも、やろう、と決めていました。従来の延長線だけでビジネスをやっていても百貨店には未来がないと感じていたのです。

素人の力で、時代にあえて逆行

川島:改装のデザインを手がけたのは、丹下都市建築設計の代表である丹下憲孝氏と、グラマラスの代表である森田恭通氏で、最初に聞いた時は、ちょっとびっくりしました。お店のデザインでは著名な森田さんですが、百貨店の内装をあれだけ大掛かりな規模でやられたのは初めてですよね。あえていうならば「門外漢」。

大西:変に百貨店慣れしていない建築家やインテリアデザイナーと仕事しようと最初から決めていたんです。

川島:なぜですか?

大西:11年前、2003年に伊勢丹新宿メンズ館の改装をしたとき、僕は紳士服営業部長として現場の先頭に立って取り組みました。その経験を活かそうと考えました。

川島:伊勢丹新宿メンズ館の改装は、当時大きな話題を呼びました。世界的なブランドが集まっているのに、あえてそれぞれのブランドの店頭からブランドロゴを外させ、店作りもブランド独自のデザインを止めさせ、新宿伊勢丹メンズ館として統一したデザインで店舗を統一し、どのブランドも同じ什器に陳列しました。

大西:当時は、海外のブランドの力がどんどん強くなっていき、百貨店の店内でも有名ブランドは独自の店構えをするようになっていきました。結果、百貨店がただのテナントビルみたいになってしまった。これでは百貨店の存在意義はないぞ、と危惧したのです。どんなブランドを扱おうとも、伊勢丹で売ることそのものに価値がある、という店作りをしなければ、と思い、時代に逆行して、各ブランドの店の個性よりも、伊勢丹新宿メンズ館の統一した個性を前に出そうとしました。

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「百貨店の「素人」にデザインをさせる」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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