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ハーバードは問う「君は何者だ」

日本人留学生が学んだリーダーシップ

2014年6月20日(金)

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 ハーバード大学では、5月29日、卒業式が行われ、7300人が新たな一歩を踏み出した。ハーバード大学経営大学院(以下、ハーバードビジネススクール、または、ハーバード)からは900人が卒業し、拙著『ハーバード合格基準』で取材させていただいた日本人留学生の皆さんも無事MBAを取得した。

 彼らがハーバードの2年間で学んだリーダーシップとは何だったのか? そして今後、どんな分野で活躍していくのか? 卒業直後の留学生5人に寄稿してもらった。まずは前編として、卒業後、海外でのビジネスに挑む2人の今の思いを紹介する。

森田揺加(もりた・ゆりか)
1985年東京都生まれ。2002年、筑波大学附属高等学校在学中、AFS交換留学プログラムにて、米国メイン州バンゴール高等学校に留学。2004年米国ハバフォード大学入学。英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)への留学を経て、2008年ハバフォード大学(経済学専攻)卒業。同年シティグループ証券株式会社入社。東京、香港、シンガポールなどで、アジアの法人向けに、商業用不動産ローン担保証券、コモディティ・デリバティブなどの金融派生商品の販売に従事。2012年ハーバード大学経営大学院入学。2014年MBA取得。

ありのままの自分でいること

 森田揺加さんは、筑波大学附属高校在学中に、アメリカ・メイン州のバンゴール高校に留学し、高校卒業後はリベラルアーツ大学の名門、ハバフォード大学に進学した。日本生まれ、日本育ちながら、ハバフォード大では猛勉強し、卒業時には全米の大学の成績優秀者により構成されるファイ・ベータ・カッパーにも選ばれた。大学在学中の睡眠時間は平均4時間だったという努力家だ。

 東京とシンガポールのシティグループ証券で活躍した後、ハーバードビジネススクールに進学。『ハーバード合格基準』の取材では、「卒業後は途上国援助に関わりたい、という思いでハーバードに入学した」と答えてくれた。

 森田さんが2年間で学んだのは、ありのままの自分でいることの大切さと、自分なりの判断基準を持つことの重要性だった。

 ハーバード在学中の2年間で多くのことを学びましたが、特に次の2つの教訓を得たことが大きかったと思います。

 まず1つ目は「自分よりも優秀な人は必ずいるけれど、ありのままの自分でいることが最も強力で価値のある『強み』となること」。

 ハーバードの授業はケースメソッドと呼ばれる教授法で行われ、学生は議論に独自の視点を付加することを求められます。仮に素晴らしい意見を思いついても、誰かに先に言われてしまったら、「私もそう思います」とは言えません。議論を先に進めるために、何か新しいことや違うことを付け加えなくてはならないのです。しかし、ハーバードは頭脳明晰で努力家の人たちの集まり。入学直後はこの人たちより価値のある意見を言うことなど不可能にも思えました。

 正直に言えば、ハーバードに入学する前の私は仕事もうまくいっていたし、もっと自信にあふれていたと思います。でも入学してからはその自信が揺らぎ、自分はハーバードにふさわしいのか、ここに来たのは正解だったかと自問自答したこともありました。しかしあれから2年経って、そんな風に同級生と比較するのは間違っていることが分かりました。1クラス90人の同級生は、それぞれ「ユニーク」であり、授業で問われるのは自分らしい意見を発言することです。かっこよく見せようとするのではなく、ありのままの自分でいることが「強み」となるのです。ありのままの自分でいるということは、自分に正直に、自分の弱さも恐れも抱きしめ、自分の内なる心の声に耳を傾けるということです。

コメント2件コメント/レビュー

ハーバードの「リーダーとは自分で自分の道を創り、切り開く人だ」40年前に、こういい換えた創業者が過去にいました。「たとえ小さくても自ら作った松明を自分の手で掲げて、自分の好きな道を歩む企業とする」(2014/06/20)

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「ハーバードは問う「君は何者だ」」の著者

佐藤 智恵

佐藤 智恵(さとう・ちえ)

作家/コラムニスト/コンサルタント

1992年東京大学教養学部卒。NHKにて番組ディレクターを務めた後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA取得。ボストンコンサルティング、外資系テレビ局などを経て2012年独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ハーバードの「リーダーとは自分で自分の道を創り、切り開く人だ」40年前に、こういい換えた創業者が過去にいました。「たとえ小さくても自ら作った松明を自分の手で掲げて、自分の好きな道を歩む企業とする」(2014/06/20)

若い方々が夢を持って頑張っていることはうれしく思います。人は、生きている限り「社会へ貢献したい」と言う欲求は存在感に繋がる大事なモノだと思います。そして、その欲求は年齢・性別・経験を問わず常に心にもって居るモノではないでしょうか?「定年を過ぎてからハーバード」と言うような記事も期待しています。(2014/06/20)

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