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東京の地下鉄は、世界一なのです!

2014年6月24日(火)

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 この間、知り合いの外国人ビジネスマンと東京を訪れた時の話です。とても忙しい日だったので、彼にパスモを渡してチャージをしておくよう頼み、日比谷線八丁堀駅のA5出口で、午後6時に会いましょうと伝えました。

 彼は東京の地下鉄を使ったことがなかったので、迷子にならないか心配していました。しかし午後6時、八丁堀に現れた彼は、目を丸くしながらこう言ったのです。

 「これは世界一の地下鉄だ!面倒で複雑なシステムのはずなのに、日本はこれを簡単に使えて、当てになる、最高なシステムに作り変えている!」 。英語を取り扱えるスイカ・パスモの券売機があるだけでなく、全ての駅にローマ字表記、さらには番号表記もあります。地下鉄においては、東京オリンピックへ向けての準備が既に整っていると言っていいでしょう。

 東京の電車や地下鉄で通勤している人は、これらの公共交通機関がどれだけ素晴らしいか、普段気付かないかもしれません。都内の通勤を楽しんでいる人はほとんどいない、と言っても過言ではないでしょう。

 私も実際8年間都内での通勤を経験し、身をもってその大変さを知りました。ぎゅうぎゅう詰めの電車、ホームや駅が好きな人は、いないでしょう。前と比べたら減っているかもしれませんが、駅で吐いたりする酔っ払いは最も面倒です。足を怪我している人や、車椅子の人などにとって、電車は使いにくいでしょう。臭いの強い魚を詰めた袋を持ったおばあちゃんは、通勤の妨げになっていることもあるでしょう。冬の日に、ホームレスが温まるために電車に入ってきた際には、あまりの臭いにその車両を切り離したくなることもあります。そして痴漢も大きな問題です。

 それらの欠点を全て考慮に入れても、東京の地下鉄に勝るものは世界にないと思います。海外を旅行した時に電車を使ってみないと、東京の地下鉄の素晴らしさに気付かないかもしれません。このコラムでは、東京の地下鉄の素晴らしさ、そしてそこから見える高品質,高信頼性、慎ましさ、行き届いたサービス,そして細部へも注意が払われているといった、日本の経営管理の強みをお伝えしたいと思います。

まずは、データから見る日本の地下鉄

 国土交通省の2012年度調査によると、東京で電車や地下鉄に乗る人は1日3800万人にも上るそうです。そのうち2300万人は定期券を使っています。これらの数値は1日に数回乗車する人も含めています。下の棒グラフから分かるように、約半数の乗客(1600万人)がJR東日本、約4分の1の乗客(900万人)が地下鉄に乗っています。残りの乗客は東急線(300万人)、東武線(250万人)、小田急線(200万人)、京王線(170万人)、またはほかの線に乗っています。(次のページのグラフ参照)

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「東京の地下鉄は、世界一なのです!」の著者

Uシェーデ

Uシェーデ(うりけ・しぇーで)

米UCサンディエゴ大学教授

日本型経済・経営および経営戦略論の権威。主な研究領域は、日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、政府との関係、企業再編、起業論など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師